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談 話 室

2003.01.27

メッセージに答えて

桃井 「岩田先生、クリシュナムルティの研究日誌にメッセージが来てますよ。」

Тさんのメッセージ
 私は、長くクリシュナムルティーファンでしたので興味深く拝見させて頂きました。ところで彼のチャートでは天王星が際立った働きをしていたように思うのですが、これは土星の高揚そしてシャドバラにおける高い数値とも関連があるのではないでしょうか?
というのこれらの惑星の影響は彼の真理を説く方法が非常に論理的であり、対話を通じて教えやグルといった依存対象をとことん否定してゆく語り口にその性質がよく表れているように思うからです。クリシュナムルティーはある意味この土星の権化とも言えるでしょうか?
これは私考えですが。これからも様々な聖者のチャートを取り上げてください。期待しております。

岩田 「木星が典型的な宗教家の惑星なら、土星は典型的な哲学者の惑星だと思うんだ。
 したがって、クリシュナムルティの十室に在住する強力な土星が、彼を宗教家というよりは哲学者のような特徴を与えていると思っているのだけど、クリシュナムルティの天王星については、確定した見解というのはまだ見つかっていないね。
 しかし天王星の特質といわれている、党派性を好まない平等心や、冷静な科学性・理論性は、クリシュナムルティの人生を彩っていると言えるのかもしれないね。」

桃井 「こんなメッセージも来ていますね。」

Dさんのメッセージ
 研究日誌クリシュナムルティ = 同じ双子座、天秤座に木星、土星がありながら、クシュナムルティは6−10室。この6室木星には特別な読み方があるのでしょうか。『徹底した自己放棄と奉仕』という解釈を聞いた記憶があるのですが、彼の場合あまりしっくりしないような気もします。ご意見をお聞かせ下さい。

岩田 「六室の土星は、木星の功徳が六室に流れるので闘争する人が多いけど勝ち誇るタイプではなく、内省的で哲学的な人が多いね。また、確かに奉仕的立場に立つ人も多いね。
 クリュナムルティは、十室の土星と六室の木星による哲学的傾向が、他の救済のヨーガを持つ聖者と異なった雰囲気を与えているんじゃないかな。」

桃井「確かにクリシュナムルティの写真を見ると、宗教家というより、孤高の哲学者という雰囲気がありますね。」

メッセージに答えて(続き)

桃井 「岩田先生、クリシュナムルティの記事に来た最初のメッセージがありましたけど、これには回答しませんか?」

Uさんのメッセージ
 早速、私の最も気になっている方の一人、ジットゥクリシュナムルティのリーディング楽しく読ませて頂きました。個人的に最も興味を抱いているのは、山羊座ラグナの5室6室の支配星金星水星のパリパリタナヨーガの働きなんです。
 それは兎も角として、最近見る天球図がみんなこの傾向に関係しているので、その作用を解明したいと考えていることがあります。それは、このジットゥクリシュナムルティの場合も当てはまるところがあり、それは、出生時の各惑星の速度です。ラーフケートゥの進行方向は通常ですが00-09-25かなり遅い、そして最高星位にある土星は、なんと、相当に遅く00-04-12、木星は、00-11-26度/一日で、ほとんど留に近い、これらの惑星の地球から見た見かけの移動速度が遅い惑星の働きがかなり、その出生図を持つ人の傾向を決定づけている要素が大きいと確信を持ち始めています。
 最近では00-00-07の通常方向のラーフケートウの移動速度の持ち主とか、(巡行)通常の逆方向の移動で00-00-13のラーフケートゥの持ち主とか大変興味深いものがあります。貴方はどのような見解をお持ちでしょうね。

岩田 「桃井君はパリヴァルタナ・ヨーガって知ってる?」

桃井 「えっ、うーんと・・・」

岩田 「エクスチェンジ、つまり星座交換のことだね。トリコーナとドシュタナの星座交換は、パリヴァルタナ・ヨーガの中でも良くないヨーガというのが、古典的な解釈になるけど、クリシュナムルティの五室と六室は、かなり難易度の高いリーディングになるね。」

桃井 「そうですねぇ、六室に惑星とアスペクトが集中して、六室の支配星が星座交換しているというのは、ゆっくりと整理しないと大変ですね。」

岩田 「惑星の運行速度については、羽田先生もリーディングの時に大事にしていたんだよ。だから私も鑑定の時には必ずチェックする習慣が出来ているね。でも相対速度のチェックはゴラゴラヴァニ・ジョーティッシュの機能を使わないと、とても不便なんだ。
 トランジットとこの機能が便利なので、詳細なリーディングの時はどうしてもパラーシャラズ・ライトとゴラゴラヴァニ・ジョーティッシュの両方を使うことになるね。」

桃井 「惑星の運行速度って、重要なんですか。」

岩田 「確かにスピードの遅い惑星は、大きな影響力を発揮すると思うので、惑星の強さを正確に評価するのに必要で、特に逆行している惑星はスピードが遅い場合が多いので運行速度を確認する必要があるね。」

桃井 「二つのソフトを揃えて、両方使うのはなかなか大変ですね。」

岩田 「これは基本技法をおさえた後に、リーディングの精度を上げるため必要になるけど、他にも色々な技法があるから、お金の余裕と自分のリーディングのスタイルによって使うかどうか決めればいいと思うよ。」

2002/12/31 (火)

メッセージの紹介

●メッセージの紹介

桃井「岩田先生、開運術第五課のダルシャンへメッセージが来てますよ。」

Тさんのメッセージ
 アマチのダルシャンに 毎年通っているのですが その場にいると 本当に深い至福感を かんじます。ところが 離れて 日常生活の中にいると しばらくして そのエネルギーは 消えてしまい 日常レベルの 感覚に 戻ってしまいます。その秘密を 垣間見た感じがします。
 講座には とても 興味があります。今後も 明快な解説 期待しています!!

Dさんのメッセージ
 霊性のリーディングを大変興味深く拝見しています。シュリ・ラーマクリシュナは、お弟子たちが火曜日と土曜日にダクシネシュワルの寺院を訪ねて来ることを奨励されていました。日本在住のスワミにお尋ねしたところ、火・土曜日が聖母カーリーの日だから、というお答えでした。凶星とされる二星の日が吉祥の日とされるとは面白いですね。そういえば、ヒンディー語では、火曜日が“マンガル(吉祥)と呼ばれていますよね。これからも核心に迫るリーディングを期待しております。

Uさんのメッセージ
 相当簡潔に、しかも分かり易く実例を交えながらの素晴らしいダルシャナの解説に共感しコメントさせて頂くことにしました。
 功徳を乱暴に一言で言ってしまうと、三グナ或いはプラーナ(ヴァーユ)の純度の崇高な状態と言えるでしょう。確かにチャートに一定以上集中するとエネルギーが伝わってきますが、未だに三グナの状態をダイレクトに読みとる技法を知りません。出来たらそのような技法が見つかると良いなと考えています。感想と意見でした。

岩田「このメッセージは、みんなチャート・サービスの申し込みフォームからじゃないから、東西への常連さん達だろうね。さすがに、一言ある人々という感じだね。」

桃井「Dさんのメッセージですけど、火曜と土曜って吉祥の日なんですか?」

岩田「その質問は“土星と火星は吉星として作用するんですか?”という質問と同じことになるけど、スピリチュアル・アストロロジーにおける土星や火星の役割は、難解なところがあって説明が難しいんだ。そのうち開運術の中で説明することになると思うので、待ってほしいな。」

桃井「はい。」

2002.12.17

桃井「先生、こんなメッセージが来てますよ。」

Oさんのメッセージ
「 カルマという視点から、占星術を勉強しなおして見ますと、西洋占星術ではしっくりこなかったことが、くっきり浮かび上がってきました。例えば、西洋の天秤金星が、インドでは乙女で減衰。私の場合、この金星はなによりも凶星であることも理解しました。

 時刻修正はまだ確実でないのですが、おそらくうお座ラグナで、この金星は8室支配でマーラカの7室で減衰。トランジットが金星にヒットするたびにトラブルが発生します。原因はこれだけではないのでしょうが、金星だけみてもインド占星術の叡智に感動した次第です。

 これからも、すばらしいホームページをお作りください。すばらしい法則(ダルマ)に出会うことも、これまた縁(カルマ)なのでしょうね。」

岩田「このメッセージには、惑星の強さと吉凶を決定する基本的な技法が使えない西洋占星術の弱点が良く出ているね。」

桃井「そうですね。八室の支配星が三・六・十一室を同時に支配すると凶暴な機能的凶星になるというのは、インド占星術では重要な基本法則ですからね。そういう意味では、西洋占星術を学ぶ必要ってないんですか?」

岩田「そうでもないね。このOさんのトランジットの使い方は西洋占星術を学んでいるから使えるともいえるね。インド占星術だけしか学んでいないと、トランジットを使いこなすのは、ダシャー、アシュタカヴァルガを使いこなす次のステップだから、中級から上級にかけて学ぶ内容だね。」

桃井「そうですね。初級の段階でインド占星術が使うトランジットは、サディサティくらいですね。」

岩田「ダシャーやアシュタカヴァルガの方が、トランジットより強力に作用するから、そうなってしまうんだね。でもトランジットも検討する価値があるというのは、Oさんのメッセージで明らかだよね。
 私も、インド占星術では使わない外惑星のコンジャンクションを、リーディングで考慮するし、西洋占星術にも色々な使える技法があるという評価はしているよ。」

桃井「東西のやる西洋占星術の講義も聞いてみたいですね。」

岩田「たしかに中級以上の講座では、インド占星術と併用可能な西洋占星術の技法について、どうミックスしてリーディングするかを講義する必要があるね。」


a-News 2.32



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