HOME / 談話室

談 話 室

2004.01.09

Re:2003年のマンデーンについて

チャラカ「2003年のインド式ニューイヤーチャート検証例が投稿されて来ました〜(^_^)ノ

うー、こういう反応があると、ホームページやっててよかったと思います(感涙)

では、早速どういう検証をされているか紹介いたします。南北所長(仮名)さん、どうぞ(^_^)ノ""""」

南北所長「まず第一の特徴は2ハウスの惑星集中です。太陽、月、水星がここに在住しています。安定した政府の下での経済政策の展開とでも読めるのでしょうか。
水星が5室を支配し2室に在住するので、富を意味するダーナヨーガを形成します。しかし、この水星は魚座で減衰しています。吉凶ないまぜの回復基調にはあるものの依然不安定な景気とみていいと思います。」

チャラカ「そうですね。5室(以下th)の支配星(以下Ld)が減衰で6thLdの月と2thでコンジャンクトは、投資関連の低迷が国の経済問題に影響を与え、10thLdの火星からのアスペクトは政府の介入を表し、11thLdの木星からのアスペクトも新法や特別予算による保護を与えると読めますね。2thは魚座で5thLdは水星、6thLdは月と安定性には欠ける象意が重なっていますので不安定な面はぬぐえないでしょう。」

南北所長「火星が3室と10室を支配し2室にアスペクトしているので、労働雇用問題は深刻と読み取れます。
金星が4室と9室を支配し1室に在住しているので、成功を表すラージャヨーガを形成します。金融株価の面での成功を意味しているのでしょうか。」

チャラカ「火星は機能的にも凶星になっていますので、6thLdの月に対するアスペクトは確かに労働者問題は厳しい状況といえそうです。
ラージャ・ヨーガ・カーラカ(以下RYK)の金星が1thというのは金融面というより、国・民衆の状況として芸術文化の発展あるいは娯楽指向を表していると思います。」

南北所長「外惑星を入れるとなるほどと思わせるものがあります。
木星は12室海王星とアスペクトし、年金介護等、目に見えぬ出費をソフトな形で国民に強いているように思います。
土星は4室に在住し10室の冥王星とアスペクトしているので、道路公団民営化等の問題では、不十分であってもある程度冥王星(官僚)の力を抑えたのかなと思います。
天王星が1室にあって金星とコンジャンクトし、ここの木星がアスペクトしているのは、株価の意外な上昇展開や金融機関の突然の破綻を柔軟に処理したことを意味していると思う。」

チャラカ「そうですね。どれも納得するものがあります。私の視点ですと、12th在住の海王星は、病院、刑務所、介護施設等において今まで表面化されてなかった問題を表し、木星のアスペクトによって明らかになるのかなと・・・。また、別の視点では12thの海外で感染性の病気を表す海王星が在住し、国内の健康問題の6thにアスペクトしているのは、SARS問題を表していたのではと思います。
1thと12thを支配している土星は4thに在住しています。1thLdと4thLdの星座交換に関しては国民と野党の結びつきということで野党の躍進を示しているようですが、12thLdの意味とラーフとコンジャンクトという面においては農作物、土地、不動産の被害も表していると思います。
10th冥王星がコンジャンクトしているケートゥの意味を極限まで引き出すとしたなら、野党に無理難題を要求するが、与党には干渉を許さずといった独裁的傾向を表す・・・、または冥王星の意味する破壊と再生をもたらす政府だったのか・・・。
天王星は改革・突然・変化を表し、まさに日本は近年まれに見る大きな変化のまっただ中ということはいえます。金星とのコンジャンクトはスリルある恋愛を表し、土星からのアスペクトは抑圧を示します。
子供の事件は投資問題と同じく5thLdの水星が減衰、6thLdの事件・事故を表す月とコンジャンクト。さらに、子供の表示体である木星が6thに在住して火星と土星からのアスペクト・・・。
外交問題は7thLdの太陽が2thに在住し、6thLdの月と苦悩を表す8thLdの水星とコンジャンクト、政府は火星的対応及び木星の新法でこれに対応していると読み取れると思います。

まあ、後付の解釈といってしまえばそれまでですが、でもこういう積み重ねもスキルを深めるためには必要だと思いますので、皆さんもチャレンジしてみてください。では、引き続きメッセージお待ちしております。(^_^)ノ」


2004/01/01 (木)

謹賀新年

チャラカ「あけましておめでとうございます〜m(__)m。2003年は、なかなかハードな出来事が多い年でしたね。どこの十大ニュースを見てもイラク問題、北朝鮮問題、阪神と松井の活躍、少年犯罪、SARSなど誰もが納得する内容が取り上げられていました。

2003年のインド式ニューイヤーチャート(左図)を研究員同士で検証したことがありましたが、実際にもう一度見てみると、なかなかよく現象が現れているように思います。基本的なインド占星術技法を丁寧に検討してみれば、誰がリーディングしてもだいたい同じような見解を得るのではと思います。

さらに、天王星、海王星、冥王星は現代社会にマッチした象意も検討できるので社会占星術には欠かせない天体です。

では、このチャートの検証例を募集します。特に締め切りはありませんが、その反応によってチャラカの検証例を掲載したいと思いますので、ふるってご参加ください。

メール tozai@mars.interq.or.jp からどうぞ (^_^)ノ」

2003.12.24

クリスマス・イブの謎?

岩田 「今日はクリスマス・イブだから、それに関した話題を取り上げてみよう。桃井君は何で12月24日のクリスマス・イブがクリスマスの25日より重要だと思う?」

桃井 「そう言われると、前夜祭のクリスマス・イブがクリスマスより重要だという理由は、何故だか判りませんね。」

岩田 「思った通りの回答をしてくれて、話を続けるのがやりやすくなったけど、クリスマス・イブはクリスマスの前夜祭じゃないんだね。」

桃井 「えっ、じゃあクリスマス・イブって何なんですか?」

岩田 「その前にクリスマスとは何かについて少し話そうか。
 ほとんどの日本人は、クリスマスをキリスト教徒がイエス・キリストの誕生日を祝う日だと思っているけど、カルヴァン主義に基づく清教徒革命を行なったクロムウェルが、支配権を確立した後にクリスマスを祝うことを禁止したように、クリスマスは冬至の前後を祝う古代ローマの祭りが起源になっている。
 それをキリスト教が乗っ取る形で成立した祝祭日がクリスマスで、クリスマスがイエスの生誕日という歴史的根拠は皆無なんだ。」

桃井 「えっ、そうなんですか・・・・。
じゃあ、イエス・キリストは山羊座生まれというわけではないんですね。」

岩田 「桃井君、2000年前に生まれた有名人の12星座生まれに関しては、12月25日生まれという日付がどの暦法によって規定されているのかを確認して、長い年月で移動していく春分点の位置を確認するまでは、単純に12月25日生まれだから出生図の太陽が山羊座と考えるのは問題があるね。」

桃井 「あっ、確かにそうですね。」

岩田 「聖書の記述から推測すれば、イエスの生誕は春から初夏くらいになると言われているし、3世紀はじめのアレキサンドリアの教父クレメンスは5月20日頃と推定していたそうだから、原理主義的なキリスト教徒から『クリスマスは異教徒の風習だから、異教徒の日本人がクリスマスを祝うのは構わないが、キリスト教徒はクリスマスを祝うべきではない。』という主張が出ても不思議ではないんだね。」

桃井 「それは『キリスト教徒でもない日本人が、クリスマスを祝うのは変だ。』というもっともらしい意見を正反対にひっくり返すことになる、意外なお話ですね。」

岩田 「話をクリスマス・イブに戻すけど、クリスマス・イブはクリスマスの前夜祭ではないと言ったのは、ユダヤの伝統から見ればということだ。古いユダヤの習慣では1日の定義を日没から次の日没までとしているから、12月24日の日没と共に12月25日になるわけで、したがってクリスマス・イブは前夜祭ではないということになる。

 したがってクリスマス・イブを祝うという風習は、サトウルヌスの収穫祭やミトラス教といった古代ローマで栄えた宗教の祭りが起源で、聖ニコラスをオランダ式にスペリングして英語読みしたサンタクロースが、ニューヨークからヨーロッパに逆流して定着し、それに古いユダヤの暦法まで関係しているという、一筋縄ではいかない祝祭日ということになるんだね。」

桃井 「サンタクロースって、ニューヨーク生まれなんですか?」

岩田 「4世紀頃に存在した聖ニコラスという大変恵み深い聖人が、オランダ人によってアメリカ大陸の植民地に、守護聖人として持ちこまれたのがニュー・アムステルダムで、ニュー・アムステルダムは後に英国植民地のニュー・ヨークに変わったため、セント・ニコラスが英語読みのサンタクロースになったんだ。

 それがヨーロッパに逆輸入されて、最初は徒歩だったのが、やがてトナカイに乗っていくという変化のプロセスは、宗教学や社会人類学の興味深い題材だろうね。」

桃井 「今日は、占星術と関係無い話題になりましたけど、クリスマス・イブってなかなかインターナショナルな歴史を秘めているんですね。」

岩田 「まあ、直接的には関係無いかもしれないけど、1日の始まりの定義が各宗教によって異なることを知っていないと、間違った判断をしてしまうという身近な実例という意味では、占星術とも関係が深い話題だとおもう。
 たとえば、古いユダヤの習慣では1日の定義を日没から次の日没までとしているのとは対照的に、インドの習慣では1日の定義を日の出から次の日の出までとしていることは、インド占星術をやる場合は知っておいたほうがいいね。」

桃井 「元旦の初日の出を祝う日本は、インドと同じように1日の始まりは日の出からなんでしょうね。」

岩田 「私も日の出が1日の始まりという方がピンとくるから、日没を1日の始まりとする古いユダヤの習慣は印象に残ったんだ。

 ついでにもう少し専門的な話をすると、インド占星術には新月から次の新月までを30等分するティティという概念があるんだけど、このティティは一朔望月である約29.53日を30等分するから、ティティの始まりは日の出とずれるんだ。
 それを日の出から次の日の出という1日の定義に当てはめるから、1から30までの間に欠けるティティが出て来るという奇妙な現象がおこるんだ。

 ティティは吉日選定には大変重要な要素なので、この辺の知識を知っているとインド占星術の専門書を読む時、理解しやすくなるんじゃないかな。」

桃井 「吉日選定をするムフルタの技法は、今のところ英語で勉強するしかないですから、インドの暦に関する基本的な知識がないと、正しい意味をとるのが大変ですね。」

岩田 「もう少し身近なテーマとしては、インド占星術の開運処方で、木曜日に断食しなさいとか、イエロー・サファイアを着けなさいというアドバイスがあったとして、木曜日の夜明前はインド占星術的に見て木曜日なのかという問題がある。

 これに正しく答えるには、曜日の始まりがどこに設定されているかという暦法に関する知識が必要だから、1日の始まりはどこかという問題には、けっこう多くの占星術テーマが関係するだね。」





a-News 2.32



談話室過去ログへ

 


メニュー
アイコン HOME
アイコン ご案内
アイコン お知らせ
アイコン 談話室(過去ログ)
アイコン 東西占星術ノート
インド占星術アイコン 簡易レファレンス
アイコン 検証 占星術
アイコン 研究日誌
西洋占星術 アイコン 検証 占星術
特別寄稿アイコン インド思想
アイコン 運命学
アイコン 開運術
鑑定案内 アイコン 鑑定案内
講座案内 アイコン インド占星術通信講座
アイコン インド占星術公開講座
アイコン インド占星術個人指導
アイコン インド占星術テキスト
アイコン 受講生の広場
etc. アイコン リンク
アイコン おすすめ書籍
アイコン 誕生日データベース
アイコン サイデリアル・エフェメリス
アイコン サイデリアル星座移動表
アイコン 緯度経度検索サービス
アイコン ホロスコープ・プレゼント


>>談話室過去ログ<<

  2004/01  
    23
4567810
11121314151617
18192021222324
25262728293031