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談 話 室

2004/07/14 (水)

通信講座が新しくなりました。

桃井 「岩田先生、東西占星術研究所のインド占星術通信講座の名称が、『入門編』から『初級講座』に替わりましたね。」

岩田 「これまで通信講座に使用していたテキストの全面改訂が終了したのを機会に、名称を変えることにしたんだ。
 これまでのテキストは羽田先生が残した講座資料を、暁研究員が編集してくれたものだけど、新しく中級講座のテキストを書き下ろす準備として、『入門編』の手直しを始めたら、全面改訂になってしまった。
 今回の『初級講座』テキストの完成で、ようやく『中級講座』テキストの作成に入ることが出来る。『上級講座』テキストでは、スピリチュアル・アストロロジーも扱う予定だから、早くそこまで完成させたいね。」

桃井 「完成した『初級講座』テキストを読むと、インド占星術の重要な基本技法がしっかりと解説されているので、これまでの東西占星術研究所の公開講座で学んでいた、実占の重要ポイントが、きれいに整理出来ました。
 それにこれまで聞いた事のない、基本技法に関する重要な解説もけっこうあって、とても面白かったです。」

岩田 「私も自分の知識を整理しながら『初級講座』テキストを編集していて、新しい発見がいろいろあったから、それらをすべて整理した形で残すことが出来たので、とても面白い作業だったね。
 特にヴァルゴッタマに関する解説は、これまで研究員にも話していなかった内容だから、桃井君には興味深かったんじゃないかな。」

桃井 「ええ、ヴァルゴッタマみたいな基本的技法に、こんな内容が秘められていたなんて、びっくりですね。」

岩田 「一見、コロンブスの卵的な内容だけど、実はヴァルゴッタマという技法の本質を解説しているんだね。

 インド占星術の基本技法を、初級の段階から本質的なレベルで理解していれば、『中級講座』や『上級講座』に、スムーズにステップアップしていけると考えて、『初級講座』テキストを作っている。だから『初級講座』テキストは、単にヴィジュアルで分かり易いという以上の内容にしてあるつもりなんだ。」

桃井 「最近は、これまで東西占星術研究所で鑑定した方からの紹介で来る鑑定依頼が多くなって、HPのメール鑑定募集は休止になっていますけど、これから『中級講座』テキストの作成が続くと、HPのメール鑑定募集は、当分休止が続きそうですね。」

岩田 「公開講座や、スピリチュアルな相談や深刻な相談もあるメール個別鑑定だけは、なんとか続けたかったんだけど、講座テキストの作成には、東西占星術研究所の総力を投入することになるからね。

 休止中でも、どうしても相談が必要だと思う人はメールを送ってほしいな。回答は普段より遅くなると思うけど、真摯な相談には出来るだけ応えたいと思っているから。」

2004/07/05 (月)

メッセージが来ました。

桃井 「岩田先生、こんなメッセージが来てますよ。」

Sさんのメッセージ
 いつもページの更新を楽しみにしている、東西研究所ファンのものです。最近カルマについて考えさせられることがあり、このHPを読み直していました。いくつかわからない点を発見しましたので、質問させてください。談話室などで取り上げていただけるとうれしいです。
1.
カルマの2つの分類の記事について
完全な悟り と 最終の解脱 の違いが分かりません。そもそも解脱とは何を意味するのでしょうか?
2.
カルマにおける4つの要素の記事について
人間以外の転生において積んだカルマが残っている場合、どのようにしても今生において解脱することは不可能なのでしょうか?
3.
インドの聖者さんたちは、「神の恩寵によりあらゆる運命的なものは変更される」と教えておられるようですが、この恩寵もカルマの法則内での出来事なのでしょうか?
インドで出会った占星術師の人から聞いたところによると、恩寵を得るコンビネーションがあると言ってました。それゆえに恩寵もカルマの範囲内だと言ってました。それは本当なのでしょうか?
彼から聞いたコンビネーションの一つは、「9室(グル)の支配星が8室(生命)にアスペクトすると一生を通じて神の保護下に置かれる」とか言ってました。確かに、有名なインドの聖者たちのチャートにはこのコンビネーションがあるのでちょっとびっくりしてたんですが、ちょっと単純すぎるのでどうなのかなあと思ってます。


岩田 「たいへん面白いメッセージだね。
質問1と質問2は、なかなか鋭い質問だと思う。
それから、質問3に書かれてるインド占星術の技法は、面白い検証が出来るんじゃないかな。」

桃井 「確かに、私も回答が聞きたくなる質問ですね。」

岩田 「質問3.については、別の機会に実際の聖者のチャートを検証することにして、ここでは質問1.と質問2.について、聖典の記述や聖者方の言葉から、参考となる概念を要約して話すことにしよう。それ以上のことを言える立場ではないからね。」

桃井 「はい。」

岩田 「解脱というのは、ヒンドゥー教・仏教・ジャイナ教などの、インド宗教に共通する宗教概念で、輪廻に束縛された世界からの解放を意味している。しかし、ヒンドゥー教・仏教・ジャイナ教で世界観や宇宙観は微妙に異なるし、その世界から解放された状態に関しても微妙に定義が違う。

 極端な話、動物の世界をずーっと生まれ変っていた生命体が、動物に輪廻転生し続けるカルマから解放され、人間の世界に生まれ変わるのも、動物の世界からの解脱ということが出来る。」

桃井 「それじゃあ、解脱というのはその宗教が定義している。輪廻の世界の数だけあるんですね。」

岩田 「だから、人間のカルマを超えて天の神々の世界に行く解脱もあれば、天の神々を超えた覚醒者の意識状態に、到達する解脱もあると言われているんだね。」

桃井 「それじゃあ、最終の解脱というのは、その宗教が持つ世界観の中で、最高の世界に行くことなんですか?」

岩田 「それを最終の解脱とする立場もあるし、最終の解脱とはそういう言葉や概念を超えているのだから、最終の解脱という言葉自体が意味を持たないという立場もある。

 でも悟りや解脱というのは、頭で考えるものではなく、自分を束縛している間違った欲望や観念の本質に関して洞察や経験を深め、それを一個一個超えていく地道な作業によって、徐々に体得していくものだと思う。

 最終の解脱とか、完全な解脱とか、最高の解脱とか、いくらでも崇高なイメージを持つ言葉を作れるけど、そういう観念的な言葉に意識を高揚させるのは、厳しい瞑想修行の励みにはなっても、悟りや解脱を進めるためには、プラス・マイナスの両面があると思うよ。

 だから解脱や悟りに惹かれるなら、そういう言葉の意味や定義に必要以上にこだわらないで、カルマの法則に基いて自己を律するとか、自分の行動・言葉・心をカルマの法則に基いて観察し続けるとかの、地道で堅実な修養の道を進むことをお薦めするね。

 そのプロセスの中で、悟りや解脱についての考察を進めていくなら、観念的に意識を高揚させるだけの、実りの無い宗教にひっかかることもないと思うよ。」

桃井 「質問の2については、どうでしょうか?」

岩田 「これも難しい質問だね。転生の中で自然と全てのカルマを経験し尽くして解脱される方もいるだろうし、瞑想によって人間以外の意識を移し、瞑想によってそのカルマを消滅させて解脱する方もいると思う。」

桃井 「瞑想って、そういうことも可能なんですか?」

岩田 「チベット密教では、そういった高度な瞑想技法が発達しているじゃないかな。チベット密教の聖者方の伝記を読んでいると、そういう印象を受けるね。でも本当のところ、解脱とか悟りという言葉は、あまり口にしたくないので、このへんにしておこう。」

桃井 「はい。
それじゃあ、質問3の検証を楽しみにしていますから、忘れないでくださいね。」

岩田 「今は忙しくて、なかなか時間がとれないけど、私もどの程度使える技法なのか興味はあるから、いずれ談話室で検証結果が話せると思うよ。」


2004.06.02

沙羅のティー・ルーム(bP)

桃井 「沙羅先輩、乙女座で減衰する金星って、やっぱり芸術には向かないんですか?」

沙羅 「そうともいえないわねぇ、
 まあ魚座の金星は、いかにも華があって金星!という感じだけど、乙女座の金星は地味なんだけど、渋好みとか、わび・さびとか、けっこう趣味にこだわりがあるのよ。
 分りやすい例をいうと、魚座で高揚する金星は金閣寺の美意識で、乙女座で減衰する金星は銀閣寺の美意識だと思えばいいんじゃない。」

桃井 「わーっ、それって、とっても分りやすい表現ですね。」

沙羅 「世の中には渋好みの人だっているんだから、減衰の金星でも自分の美意識の特徴を生かした芸術をやればいいんじゃない。

 ついでに言えば、同じ金星の支配する星座でも、天秤座はルーブル宮殿で、牡牛座はバッキンガム宮殿という感じね。」

桃井 「それって、どう違うんですか?」

沙羅 「王宮だけあって、どっちもきんきら金色を多用しているんだけど、空色と金色の組み合わせに特徴がある、洗練された上品さというか、クールな所があるのがルーブル。
 赤色と金色の組み合わせが特徴で、重厚というか、ちょっとごてごてしているのがバッキンガムかな。」

桃井 「それって天秤座の風エレメントと、牡牛座の地エレメントの特徴で違いが出るんですね。」

沙羅 「そう、同じ金星の支配する星座でも、美的センスが違うし、顔やスタイルもかなり違うよ。天秤座金星は浜崎あゆみ、ジョディ・フォスター、牡牛座金星はブルック・シールズ、プリンセス・ダイアナだから、なんとなくわかるでしょ。」

桃井 「そうですね。魚座の金星は高揚しているだけあって、松田聖子、マライア・キャリー、オードリー・ヘプバーンとメジャーなスターが多いのが特徴ですね。
それにくらべると、乙女座金星って減衰してるだけあって、女性のアイドルやスターは、ホントにいませんね。」

沙羅 「そうね、ぱっと目に付く有名人というと、スポーツ選手の野茂、画家のピカソだものね。」

桃井 「ピカソが減衰の金星というのは、わかるような、わからないような・・・・。でも絶対、わび・さびの渋好みじゃないですよね。」

沙羅 「桃ちゃんは近代絵画の趣味がないから、ピカソをよく知らないんだろうけど、初期の『青の時代』や『バラ色の時代』にピカソが描いていた絵は、いかにも乙女座の金星という感じの、渋めで抒情的な絵画だよ。
 そのあとに20世紀最大の破壊的大作、『アビィニョンの娘達』を描いてからは、カメレオンとか怪物とか呼ばれるような、ぶっ飛び前衛画家の道を突っ走っちゃったけどね。」

桃井 「へーっ、面白そうですね。
 沙羅先輩、ピカソの有名人検証を東西のHPでやりましょう。」

沙羅 「じゃあ、ピカソと近代絵画史の勉強しときなさいよ、付き合ってあげるから。」

桃井 「ハイッ。」


a-News 2.32



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