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談 話 室

2004/11/25 (木)

沙羅のティールーム(プリンセス・ダイアナ&カール・ルイス)

桃井 「沙羅先輩、今日の談話室は前回の続きで、『ホロスコープからその人の容姿の特徴を読む。』の第2回をやりませんか?」

沙羅 「桃ちゃんも、こういうテーマはけっこう好きなのね。」

桃井 「私の場合、岩田先生とお話する時は、どうしても真面目な占星術の話になってしまうんで、こういうテーマは、先輩から教えてもらうことになるんですね。」

沙羅 「それは、桃ちゃんと岩田先生の相性が、インド占星術的にそういう関係になっているのよね。」

桃井 「沙羅先輩がインド占星術で相性関係をリーディングする時は、どういう技法を使うんですか?」

沙羅 「インド占星術の相性占いというと、2人のジャンマ・ナクシャトラを使ったものもあるけど、2人のホロスコープを重ね合わせて、惑星の相対関係を見る技法を愛用してるかな。」

桃井 「それって、2人のアセンダント・月・太陽・金星が、どんな相対的なハウス関係になっているかをチェックする方法ですね。」

沙羅 「そうねぇ、まあ同じ技法だとは言えないこともないね。

 でも、確かにアセンダント・月・太陽・金星の相対的ハウス関係を読んでいるとは言えるんだけど、その初歩的な相性判断の技法を、東西占星術研究所のリーディング・ノウハウで高度化した『対人関係分析』という世界は、相性判断というレベルを超えた、すさまじい切れ味になるのよ。

 実際、岩田先生の友人の占星術家が、恋愛相談の対面鑑定に行く前日に、ホロスコープだけから、どこまで恋人2人の関係を読めるかって、岩田先生がリーディングしたことがあるの。

 それで次の日の対面鑑定で会った時の最初、試しに岩田先生がリーディングした2人の関係や問題点を、その女性に順番に話していったの。そしたら、その女性は自分が何も話していないのに、2人の関係や周りの状況がどんどん話されていくので、だんだんと顔に怯えた表情が出てきたんだって。

 それで、その占星術家は『これはマズイッ、』と思って、岩田先生がリーディングした内容を話すのを、途中でやめてしまったそうよ。」

桃井 「すごい、話ですね。」

沙羅 「本人を怯えさすような内容のリーディングをやらないというのは占星術家の基本的な倫理だし、あまりにシリアスな結果の出る占星技法はやたらと公開も出来ないよね。

 実際、インド占星術にはそういうシリアスな技法がいくつかあるけど、どういう結果が出るか占う人間でもある意味こわいから、そいう技法を使うのは慎重になるよ。

 まあ、話がとんじゃったけど、実はおもしろいホロスコープを見つけておいたんで、今日はそれを使って、『ホロスコープから、本人の容姿を読む。』の第2回をやるわよ。」

桃井 「えっ、それって誰のホロスコープですか?」

沙羅 「ほら、プリンセス・ダイアナとカール・ルイス。2人の生年月日は、どちらも1961年7月1日なの。」

桃井 「本当だ。2人のラーシ・チャートは、アセンダントと月の在住する星座がずれているだけで、あとの惑星は全部同じ星座ですね。」

沙羅 「ふふっ、このホロスコープなら、本人の容姿とハウスの関係を、純粋に検証できるでしょ。」

桃井 「ダイアナ妃のチャートは、蠍座の1室に牡牛座の7室から、金星が7番目のアスペクトをしていますから、前回の談話室で取り上げたヘルベルト・フォン・カラヤンと同じ惑星配置。

 1室や2室にアスペクトする金星は、典型的な美人のホロスコープですけど、ダイアナ妃の金星は、自分の支配する牡牛座に在住して良い状態ですし、惑星の強さを表すシャドバラの数値も1.82というすさまじい強さですね。

 カラヤンの金星も1.62という強烈なシャドバラでしたけど、ダイアナ妃の1.82というシャドバラの数値は、ほとんど限界に近い強さの数値ですから、一段とハイパワーな金星の強さを感じます。」

沙羅 「ダイアナの場合は、ベルリン・フィルの名指揮者だったカラヤンとは違って、『英国王室の若く美しいプリンセス』という理由がメインで、世界的な有名人になってるんだから、カラヤンよりも強烈な金星であっても当然ね。

 それから、ダイアナの顔を表す2室の射手座は、木星の支配している星座だし、8室の双子座に在住する太陽と水星も、2室の射手座に7番目のアスペクトしているから、英国のプリンセスに相応しいタイプの美人顔になっているの。」

桃井 「太陽は、王や王室を表すロイヤルの惑星ですし、水星は若者や王子を表すプリンスの惑星、それに射手座も木星も高貴さや王室と関係がありますから、ダイアナの『英国王室の若きプリンセス』というイメージを良く表していますね。」

沙羅 「次は、4度のオリンピックで9個の金メダルをとった、超一流のアスリートといえる、カール・ルイスのホロスコープを見てみましょう。」

桃井 「カール・ルイスの場合、身体を表す1室の蟹座に、7室の山羊座に在住する月・木星・土星が7番目のアスペクトしていますから、吉星と凶星の影響が混合してますね。

 それから、2室には火星とラーフが在住していますから、顔を表す2室は完全な凶星集中です。」

沙羅 「カール・ルイスの場合はアセンダントが蟹座だから、牡牛座の金星は11室に在住する惑星で、1室にも2室にもアスペクトしないから、本人の容貌や容姿に金星の強いパワーが影響しているわけじゃないの。

 でも、シャドバラも1.62というカラヤンと同じ強さを持っているから、彼の走っている姿は金星を感じさせるような、流麗で美しいランニング・フォームだったのよ。」

桃井 「確かに写真を見ると、筋肉隆々でがっちりと力強いという感じよりも、洗練された美しさみたいなものを感じさせる人ですね。」

沙羅 「でも、顔のつくり自体が整っていて美人顔かと言えば、やっぱりラーフ&火星の特徴が良く出ている顔で違うんだけど、彼を見る人に金星のオーラみたいなものを感じさせるの。

 まあ、これだけ金星が強いと、1室や2室に凶星があっても、金星のオーラで容姿にもどこか美しさを感じさせることが出来るという実例ね。」

桃井 「1室や2室とコンビネーションを組まない金星は、顔やスタイルのつくり自体には影響しないけど、ランニング・フォームや本人の全体的な美しさという印象には影響するんですね。」

沙羅 「まあ厳密に言えば、カール・ルイスの7室に在住して、蟹座にアスペクト・バックしている月が、彼の優美さを感じさせるスタイルやランニング・フォームに影響しているのも見逃せないね。

 桃ちゃんも、1室や2室にアスペクトする月は、金星と比較するとセクシュアルさの少ない美人を表す惑星配置だという法則も覚えて、金星との使い分けをするようになると、『ホロスコープから、本人の容姿を読む。』というリーディグが、一段深くなるよ。」

桃井 「はい、カール・ルイスのチャートも『月は自分の支配する蟹座にアスペクト・バックする惑星なので、1室のテーマを良くしている。』という基本的なリーディング・メソッドだけでなく、月の特徴も考慮すると、より緻密なリーディングになるんですね。」

沙羅 「岩田先生は、ダイアナとカール・ルイスの2人の写真を見て、よく似た容姿や雰囲気だなと見れるなら、インド占星術における惑星や星座の本質が感覚的に理解出来ているから、なかなかよいリーディング・センスの持ち主と言えるだろうねって言ってたの。

 だから、桃ちゃんも2人の写真をじっくり見て、アセンダントと月以外の惑星が同じ星座にあるホロスコープを持つ人の、共通した容姿や雰囲気を読み取るセンスをみがくといいよ。」

桃井 「初級講座テキストで使うために、ブルック・シールズのリーディングを岩田先生とやった時に感じたんですけど、岩田先生の有名人の写真を見る見方って、独特のものがありますね。」

沙羅 「身体術理的な見方と、占星術的な見方、それにスーパー・ダルシャンがミックスされるから、本当に意外なコメントが出ることが多いね。今週の日曜日にある公開講座と感謝会は、トピックで日本のアイドル歌手も取り上げようかと言っていたから、これも興味深いところね。」

桃井 「チャラカさんの撮ってくれる、公開講座のビデオが楽しみですね。」

「ダイアナ元英国皇太子妃」&「カール・ルイス」写真

2004/10/27 (水)

沙羅のティールーム    (オードリー・ヘプバーン&ヘルベルト・フォン・カラヤン)

沙羅 「桃ちゃん、初級講座テキストのサンプルとしてHPに掲載した、オードリー・ヘプバーンのリーディングって、なかなか面白かったわよ。」

桃井 「太陽と木星のコンビネーションという、シンプルなヨーガをあんなふうにリーディングするのは、惑星の象意やヨーガに関する理解だけでなく、人間理解の深さも必要なんだなと思いました。」

沙羅 「オードリー・ヘプバーンのスーリヤ・グル・ヨーガは、技法としては初級の内容だけど、あの解釈は確かに中級以上のレベルよね。」

桃井 「それと、オードリーの金星の解釈も面白かったです。その人の容姿も、ちゃんとホロスコープに表れていて、それを読み取れるんですね。」

沙羅 「彼女の金星は、アセンダント・ラグナと月・ラグナの両方から数えて、高揚&ヴァルゴッタマのラージャ・ヨーガ・カラカだから、確かに強烈な金星ね。1室や2室に在住したりアスペクトする金星は、典型的な美人のチャートだけど、ここまで強烈な金星だと歴史を変える力になってしまうわね。」

桃井 「歴史を変えるって?」

沙羅 「マリリン・モンローを大スターに育てた名匠ビリー・ワイルダー監督は、無名の少女だったオードリーのフィルム・テストを見て、『ローマの休日』の主役に抜擢した人だけど、彼は『この娘はふくらんだ胸の魅力を過去のものにしてしまうかもしれない。』という有名な言葉を残しているの。

 実際、オードリー以前とオードリー以後という女性美の歴史区分が出来るくらいのインパクトを、オードリー・ヘプバーンという女優は与えていると思うわ。それに『麗しのサブリナ』で衣装デザインを担当したまだ無名のジバンシーのデザインを公私共に愛用し続けて、彼と共にファッションにも一つの時代を作ったともいえるのね。」

桃井 「オードリーがハリウッド映画を代表する美人女優として認められて、世界の女性美に革命があっただけでなく、ファッションの分野でも大きな変化があったんですね。」

沙羅 「たとえば、女性のショートカット・ヘアも『ローマの休日』で女性美としての市民権を獲得したと言えるから、いま世界の女性にとって普通のファッションになっているものの中に、オードリーの影響は大きく残っているの。

 この強烈な金星が、世界に影響を与えたという意味では、ヘルベルト・フォン・カラヤンの金星もクラシック音楽の歴史を変えるくらいの力があった金星と言えるかもね。」

桃井 「カラヤンって、ベルリン・フィルの指揮者ですね。」

沙羅 「そう、ヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンビは世界最高の組み合わせと称され、ベートーヴェンの第9は全世界で100万枚以上を売り上げるという、クラシック音楽としては驚異的な売上を達成した人。
 彼はその音楽だけでなく、指揮する姿も美しかったから、ビデオ産業もふくめてクラッシク音楽産業を変革した人といえるのね。」

桃井 「これがカラヤンのホロスコープですね。
 ラーシ・チャートで自分の支配する牡牛座に在住し、ナヴァームシャ・チャートで高揚の魚座に在住する金星ですね。それに金星のシャドバラは1.62という強烈な強さですから、確かにオードリーの金星に近い強さがありますね。」

沙羅 「彼の金星は、アセンダントから数えて7室に在住しているから、身体を表す1室にアスペクトしているし、月のラグナから数えても1室に在住する金星だから、カラヤンの強烈な金星のパワーは、彼の音楽よりも、彼の容姿の美しさに強く流れ込んでいるのよ。

 実際、カラヤンは自分の写真を特定の方向からしか撮らせず、彼の許可しない方向から撮影したカメラマンを殴ったとか、ビデオ撮影の時、禿の団員にカツラをかぶせたとか、いろいろなエピソードを残しているから、自分の外面的な美さを強く自覚し、それに対するこだわりも強烈なものがあったのね。」

桃井 「カラヤンの2室は、ケートゥが在住して土星が10番目のアスペクトをしていますけど、この2凶星が顔を表す2室に影響を与えているのは、美しくない顔ということになりませんか?」

沙羅 「カラヤンの2室ケートゥは、深い精神性を感じさせる顔立ちと考えたらいいのよ。全体が強烈な金星のオーラに包まれた容姿に、ケートゥの精神性を感じさせる味付けをした顔立ちだから、ただの甘いマスクを軽蔑するような人でもグッと来ちゃうのね。

 人々を魅惑する強烈な金星のオーラという正面からのアタックに、ケートゥの精神的香りを持つ容貌という裏技を併用するという、クラシック界のスーパースターとしては、とても効果的な攻め技のコンビネーションなのよ。」

桃井 「そうすると、2室に10番目のアスペクトする土星や、1室に7番目のアスペクトをする火星も意味があるんですか?」

沙羅 「そうね、岩田先生とカラヤンの検証をした時、2室ケートゥに対する土星のアスペクトと、1室に対する金星・月・火星の7番目のアスペクトで、ほぼ完璧にカラヤンのクラシック界のスーパースターとしての魅力に関する分析が出来るという話題で盛り上がったことがあるのよ。
 でも今回はこの辺にして、次回の談話室はもう少しいろいろな人のチャートを取り上げてみましょう。」

桃井 「はい、東西占星術研究所の20万アクセス記念会も、予定日が11月最終日曜日に決まって、トップ・ページにアナウンスしましたし、いろいろ忙しくなってますけど、よろしくお願いします。」

沙羅 「20万アクセス記念会が終わるまでは、私と桃ちゃんがHPの更新に手をかける役割になるから、次の談話室も桃ちゃんと二人でやることになるわね。」

オードリー・ヘプバーン&ヘルベルト・フォン・カラヤン 写真

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