2004/08/11 (水)

沙羅のティー・ルーム(パブロ・ピカソNo.2)

桃井 「沙羅先輩、ピカソって、減衰の惑星大集合!って感じの、とんでもないホロスコープなんですね。」

沙羅 「そうね、金星だけでなく、太陽・月・土星・ラーフ・ケートゥの6惑星がラーシ・チャートで減衰の星座に入っている超有名人という意味では、パブロ・ピカソは絵画史上だけでなく、占星術的にも20世紀最大の怪物というニックネームがふさわしいかもね。」

桃井 「ナヴァームシャ・チャートを見たって、高揚している惑星は一つも無いし、逆にラーシ・チャートで減衰してない木星まで、減衰の星座に入っていますから、もうどうなってんですか?という感じですね。」

沙羅 「高揚・減衰っていうのは、一番わかりやすくて基本的な技法だから、ラーシ&ナヴァームシャ・チャートでこんなに極端な減衰の固め撃ちをくらうと、中級レベルの人でも立ち直れないわよねぇ。」

桃井 「ラーシ&ナヴァームシャ・チャートで定座以上の惑星は、ナヴァームシャ・チャートでムーラトリコーナの牡羊座に入っている火星だけですから、火星以外の惑星は全滅という感じですよね。」

沙羅 「でも、それだけじゃ済まないよ。何しろラーシ&ナヴァームシャ・チャートでケンドラ・ハウスに在住している生来的吉星は、ラーシ&ナヴァームシャ・チャートで減衰している月だけなんだから。」

桃井 「その他でケンドラ・ハウスに在住している惑星は、生来的凶星で減衰している土星と太陽ですから、もう止めを刺されたという感じですね。」

沙羅 「まっ、星座だけでなくハウスの在住を検討してもこれじゃあ、やっぱりパブロ・ピカソは20世紀最大の怪物だったという結論よね。」

桃井 「うーん、確かにその通りですけど、それで納得していいんでしょうか?」

沙羅 「私は、岩田先生がパブロ・ピカソのラーシ&ダシャームシャ・チャートを分析して社会的成功の理由を解説するのを聞いているから、ピカソの社会的成功が占星術的に説明が可能だというのは知ってるけど、まあ正攻法の解説が知りたいなら岩田先生に聞くことね。

 でも、一発勝負的な裏技を使った説明方法もあるから、この次はそれを解説してあげるわ。」

桃井 「はい、楽しみにしています。」




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