研究日誌有名人検証 タイガー・ウッズ●歴代の記録を塗り替えるプロゴルファー
茶羅加「さて・・・・、ようやく予告のタイガー・ウッズですね(^^;」 岩田「茶羅加さんも、ようやく十万アクセス記念のメモリアルの編集が終わり、後は印刷を待つだけだね。というわけで、読者を長らくお待たせしたタイガー・ウッズのリーディングに入れたね。」 茶羅加「ええ。では早速リーディングにいきます(^^ゞ」 岩田「じゃあ、ラーシ・チャートを見せてくれる。」 茶羅加「はい。じつは、彼の出生時刻はいくつか説があって、占星家の間でも意見が分かれてるようなんです。」 岩田「ふーん。で、茶羅加さんはどれが正しいと思うの?」 茶羅加「えーっと・・・、アストロデータバンクに登録されている時刻が 22:50 で、その信頼度が「AA」、つまり出生証明書か出生記録を元にしているようなんですよね。ですので、いちおうこの時間で作成されたチャートを用意しました。」
岩田「ほー、アセンダントが獅子座と乙女座のぎりぎりに位置しているね。この位置だと五分の出生時刻修正でアセンダントのハウスがずれるから、最初にこの検討から入る必要があるね。」 茶羅加「ええ、そこで本人の肉体的特長や家族関係を分析してみました。」 岩田「羽田流の時刻修正テクニックだね。」 茶羅加「私的には、乙女座がくさいですね、ぷんぷんと・・・」 岩田「じゃあ、その根拠を解説してもらおうかな。」 茶羅加「はい。まず、彼の身体的特徴ですけど、身長186cm、体重80kg。肥満度チェックでは『やや肥満』と診断が出たんですが、写真を見るとそんなことないんですよね。獅子座ラグナですと、支配星が太陽で射手座に在住しています。で、火星からのアスペクトがあります。ラーシ(星座)もグラハ(惑星)も火の性質で、アーユルヴェーダでいうところのピッタの傾向が非常に強くなるかなと思うんですよ。」 岩田「ピッタ体質の一般的なパターンは、中肉中背で筋肉質になる傾向があるね。」 茶羅加「でしょう?とすると、写真からはいまいちピンとこない。じゃあ、乙女座アセンダントだとどうかなと。乙女座を1室とした場合、支配星の水星は山羊座に在住。で、土星とオポジション。1室に対しては木星がアスペクトしています。水星はヴァータ・ピッタ・カパとどの要素もありますけど、土星の支配する山羊座に在住して、土星からのアスペクト。これはヴァータの要素がプラス2かな。で、木星のアスペクトでカパの要素をプラス1と。総合するとヴァータ・カパってところでしょうか。そうすると、身長と体重のバランスはいいと思います。それに、あのヒョロっとしたところはヴァータの要素が出ていて、あの白くて大きい歯、それにピンク色の歯茎はカパによく見られる傾向だと思います。」 岩田「体質的には乙女座アセンダントで問題ないようだね。」 茶羅加「さらに、身体的特徴はこのぐらいにして、今度は彼の両親をみてみましょう。父親は元軍人です。獅子座アセンダントだと9室は牡羊座ですね。支配星は火星で10室在住。9室にはケートゥが在住してます。9室を1室としてみると・・・。ちょっと軍人になってほしくはないパターンですよね。神経質で、心が非常に傷ついていて、感情のコントロールが困難。ところが乙女座アセンダントだと、とてもいいんですよ。」 岩田「どれどれ・・・・。天秤座を1室としてみると、ラージャ・ヨーガ・カーラカ(9・10室支配)の土星が3室だね。その土星に木星と、逆行火星によるアスペクトと・・・。これは3室の勇気や勇敢さにはとてもいいね。それに3室には軍隊という象意もあるしね。」 茶羅加「うーん・・・。はまってますよね、ピタッと。それに、お父さんは心臓が悪くて入退院を繰り返しているそうなんですけど、ほら、胸部・心臓をあらわす4室の支配星が障害や慢性病をあらわす8室に在住していますよ。それも、ナチュラルルーラーとして心臓の象意を持っている太陽が!」 岩田「獅子座アセンダントでも9室・牡羊座を1室とした場合に、4室・支配星の月が8室に在住するけど、この場合は心臓よりも胃や心の病っていうパターンかな?」 茶羅加「そうですね。他にも、例えば5室・子供に対する躾とかいろいろ深読みすることは可能ですけど、もう父親はこの辺にしときましょう。」 岩田「よし、次は母親いってみようか。」 茶羅加「はい。母親はタイ人で、仏教徒ですね。タイガーが少年のころ、母親が彼を仏教寺院に連れて行き、座禅をさせたことがあるというエピソードがあるようです。」 岩田「タイガー・ウッズのクラスになると、並みの宗教家以上の精神性に支えられる必要があるから、そのエピソードは彼の精神性におけるカルマを示しているんだろうね。」 茶羅加「そう思います。じゃ、チャートで確認してみますけど、もうパッと見て乙女座アセンダントのほうが宗教的と読めますよね。母親をあらわす4室は射手座で太陽が在住してます。4室を1室としてみると、太陽は宗教・高度な精神性を表す9室支配。そして、5室支配の火星からもアスペクトされています。8室支配の月が12室で最低星位。しかし、8も12もモクシャ・ハウスですからこれは宗教的にはいい。木星からもアスペクトされてますしね。また12室の最低星位というのはイチローのところでも解説しているとおり、ラージャ・ヨーガ的に作用するといわれているし、金星も12室に在住して、禁欲的な面もありそうですよね。」 岩田「まあでも3室に在住している、ナチュラル・ルーラーとして母親の象意を持っている月を1室としてみても、それなりの宗教性は認められるから、獅子座アセンダントでも同じく宗教的と言えないかな。」 茶羅加「うーん。そうかー。」 岩田「でも、これまでのリーディングを総合すれば、乙女座アセンダントの方が正確と思えるね。とりあえず乙女座アセンダントでリーディングを始めようか。もし違っていたら、途中でリーディングが上手く進まなくなるはずだからね。」 茶羅加「はい。じゃあ、いよいよタイガー本人のリーディングにいきますか。(^。^)」 岩田「じゃあ、チャラカさんのリーディングを解説をしてくれるかな。」 ●タイガー・ウッズ茶羅加「はい。1室の支配星は水星で、5室・山羊座に在住しています。そして、5・6室支配の土星が11室に在住して、水星と相互アスペクト、1室に3番目のアスペクトをしてます。木星が定座の魚座から1室にアスペクトしています。 水星はケーンドラ・ハウスである10室の支配星でもあるから、トリコーナ・ハウスの5室に在住するだけでもラージャ・ヨーガになります。また、5室支配の土星とも相互アスペクトしているから、ここでもラージャ・ヨーガを形成しています。土星は自室である山羊座へのアスペクトだから、5室は非常によくなってますね。 5室は過去世からの功徳や才能(過去世からの修習と功徳の結果として)をあらわしますから、才能をいかした仕事ができるってことですよね。また、5室の支配星が11室に在住してダーナ・ヨーガを形成しているから、その才能によってお金が稼げると。」 岩田「そうだね。11室には自室に在住する木星からのアスペクトもあるし、11室はウパチャヤ・ハウスだから、生来的凶星の土星が在住することもホロスコープ全体を良くしているね。」 茶羅加「うーん。すごすぎる〜。(^^;」 岩田「やっぱり、世界トップクラスの人物となると、強力な配置ができるんだね。」 茶羅加「いやー、感動すら覚えますね。でも、まだまだこれでもかというぐらいあるんですよ。」 岩田「じゃ、続けてくれるかな。」 茶羅加「はい。じゃあ、次に3室と9室を見てみましょう。3室支配の火星が9室に在住。で、9室支配の金星が3室に在住。いわゆるパリヴァルタナ・ヨーガ(星座交換)してます。で、火星は3室の自室に対してアスペクト。木星も3室にアスペクトしてます。3室と9室の結びつきが非常に強いです。スポーツの分野に関して、生来的吉星の金星と木星、トリコーナ・ハウスで最も強力な9室が関わっているし、これは最強の3室といえるんじゃないかなと。」 岩田「さらに、スポーツをあらわすもう一つのハウス、6室の支配星である土星が、ウパチャヤ・ハウスの11室に在住しているのも、最終的な達成・勝利を約束しているかもしれないね。」 茶羅加「いやー、もう出生図だけでも十分って感じですね。f(^ー^; あと、水星のヴァルゴーッタマと、1室、木星、土星のアシュタカヴァルガが強力なのと、火星のシャドバラが非常に高いっていうのと、分割図と、ダシャーの流れがいいのを解説しようと思うんですが、ここまででもずいぶん長くなっちゃいましたね。」 岩田「うーん、じゃあ残りは次回に続くということで、今回はイチローとの比較でとりあえずしめようか。」 ●イチローとの比較
茶羅加「わかりました。じゃあ、火星から。 イチローの火星は6室の自室に在住して、シャドバラも1.48で高い。タイガーの火星は、3室を支配して9室に在住し、自室である3室にアスペクト。で、9室支配の金星と星座交換。シャドバラも1.81と。 次に3室。イチローの3室は、最低星位の木星が在住して特別なラージャ・ヨーガ。タイガーは支配星の火星が自室にアスペクト、9室支配の金星が在住、木星からのアスペクト。
岩田「イチローは6室が強調され、タイガーウッズは3室が強調されているのは、二人のプレーヤーとしての微妙な個性の違いが出ているといえるね。 茶羅加「本当ですね。」
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