開 運 術
開運術第一課 アグニを強化する
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一週間の各曜日には、その日に影響を与える惑星の名前がつけられています。したがって特定の曜日にその惑星の象意を操作することによって、その惑星の影響力をコントロールする技法がインド占星術では知られています。
そして一室やアセンダントの支配星が傷ついている人は、多くの場合幸福な人生に必要な身体的基盤(=健康)に問題があります。このような場合、一室やアセンダントの支配星に関連した曜日に、アセンダントの支配星に関連した象意に関した行いが開運術として処方されます。
しかし、このような技法による開運術は、本質的に自分の持っている功徳を増大させるものではなく、限られた功徳を引き出す技術に過ぎません。したがって、このような技法は真の開運術では、補助的に使われるものです。
例外としてこの技法で使われる処方の中の、自分のアセンダントの支配星に関連した曜日に一日間の断食を行うという処方は、本質的な運命の改善を可能にする貴重な技術です。
断食については注意すべきポイントがあり、それを外すと効果が無かったり、逆に有害である場合すらあります。そこで以下に一日断食の意味と実践方法について基本的な解説を行います。
アーユルヴェーダでは、心と身体の両方にアグニという力を認めています。心のアグニは明晰な思考力であり、身体のアグニは消化の力です。そして身体のアグニと心のアグニは相互に影響し合います。
明晰な思考力は、自己の行為の結果を理解する叡智を与えてくれます。この叡智こそが、惑星の与える否定的な影響力から、自己を守ってくれる最良の盾となります。そして、身体のアグニを強めることによって、心のアグニを強めることか出来ます。そして、身体のアグニを強める最強の方法が断食術です。
一週間に一度、一日間の断食を1年以上続ければ、周りの人が見違えるほどの絶大な好影響を、心と体に与えることが出来ます。しかし、この週に一日の断食は、段階を追って進めていく必要があります。
(註) アーユルヴェーダはサンスクリット語で、「アーユル(生命、寿命)+ヴェーダ(知識、科学)=アーユルヴェーダ(生命の科学)」という意味であり、インドの人体・宇宙観に基づく伝統医学です。
断食
●断食とは
断食とは、水やお茶などカロリーの無い飲み物はいくら飲んでも良いが、その他の飲食物は一切禁止します。したがって、砂糖を入れた飲み物を何杯も飲んで、気を紛らわせるのは断食ではありません。しかし、内臓の下垂があったり痩せて消化器が弱い人や、内臓に癒着がある人は、通常の断食では負担が大きかったり危険な場合もあるので、特別な断食が指導されます。
また、水分すら一切取らないのは断水断食と言います。断水断食は危険度も高く、断食とは異なる目的のために行うものです。
●1日断食のテスト
最初は自分の心身が、一日断食が可能な状態かどうかのテストから始めます。休みの前日に食事の量を増やさず、また夕食以降は食べないでおきます。休日は水やお茶以外取らないで、部屋の中で出来るだけリラックスして過ごします。
散歩・掃除・洗濯などはかまいませんが、買い物・ゲーム・テレビ・雑誌・電話・会話などは慎みます。このとき、異常な空腹感や強いイライラが生じるならば、最初から週一度の一日断食を実行せず、以下に示すステップアッププログラムに沿って進んでください。
■一日断食のステップアッププログラム
一日間の断食で、異常な空腹感やイライラに襲われる人は、日頃の食事量がその人の消化能力を超えた食べ過ぎで、消化器がかなり傷ついていることを教えてくれます。このような場合は、このままの食生活を続ければ、知力・体力共に年齢より早く衰え、病にも罹りやすく、老化や死も早まる事を理解し、食事の節制を行う必要があります。
最もやり易い食事の節制として、「夕食後は食べない」・「午前中は食べない」などの一日の中で、消化器に休息を与える時間を作ることは、一日断食の準備としてもお薦めです。しかし、具体的な食事の節制は、個人の体質や生活環境によって異なった指導が与えられます。
食事の節制により、一日断食の辛さが弱まったら、月に一度の間隔で一日間の断食をすることに慣れます。期間は三ヶ月くらいです。次に六ヶ月間、月に二度の間隔で一日間の断食をすることに慣れます。
このペースで余裕がある方は、週に一回の一日断食に進んでください。余裕が無い方は、月に一〜二回の一日断食を地道に続けることによって、体質が改善していくのを実感できるまで待ちます。
●1日断食の前後をどうすごすか
一日断食では、断食日直前まで食事の量は減らす必要はありません。しかし、断食の次の日は、食事の量を普段の7割程度と少なめにする必要があります。決してやってはいけないのは、断食日前というので、腹に溜め込むために普段より多く食べようとしたり、断食の次の日に、断食した分だけ多く食べようとすることです。
これをするくらいなら、日々の食事を規則正しくして、間食しないということ守るほうが、よっぽど利益になります。というよりも、このような断食は利益よりも、害が多いのです。
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