2002.12.17

桃井「先生、こんなメッセージが来てますよ。」

Oさんのメッセージ
「 カルマという視点から、占星術を勉強しなおして見ますと、西洋占星術ではしっくりこなかったことが、くっきり浮かび上がってきました。例えば、西洋の天秤金星が、インドでは乙女で減衰。私の場合、この金星はなによりも凶星であることも理解しました。

 時刻修正はまだ確実でないのですが、おそらくうお座ラグナで、この金星は8室支配でマーラカの7室で減衰。トランジットが金星にヒットするたびにトラブルが発生します。原因はこれだけではないのでしょうが、金星だけみてもインド占星術の叡智に感動した次第です。

 これからも、すばらしいホームページをお作りください。すばらしい法則(ダルマ)に出会うことも、これまた縁(カルマ)なのでしょうね。」

岩田「このメッセージには、惑星の強さと吉凶を決定する基本的な技法が使えない西洋占星術の弱点が良く出ているね。」

桃井「そうですね。八室の支配星が三・六・十一室を同時に支配すると凶暴な機能的凶星になるというのは、インド占星術では重要な基本法則ですからね。そういう意味では、西洋占星術を学ぶ必要ってないんですか?」

岩田「そうでもないね。このOさんのトランジットの使い方は西洋占星術を学んでいるから使えるともいえるね。インド占星術だけしか学んでいないと、トランジットを使いこなすのは、ダシャー、アシュタカヴァルガを使いこなす次のステップだから、中級から上級にかけて学ぶ内容だね。」

桃井「そうですね。初級の段階でインド占星術が使うトランジットは、サディサティくらいですね。」

岩田「ダシャーやアシュタカヴァルガの方が、トランジットより強力に作用するから、そうなってしまうんだね。でもトランジットも検討する価値があるというのは、Oさんのメッセージで明らかだよね。
 私も、インド占星術では使わない外惑星のコンジャンクションを、リーディングで考慮するし、西洋占星術にも色々な使える技法があるという評価はしているよ。」

桃井「東西のやる西洋占星術の講義も聞いてみたいですね。」

岩田「たしかに中級以上の講座では、インド占星術と併用可能な西洋占星術の技法について、どうミックスしてリーディングするかを講義する必要があるね。」