2003/02/16 (日)

続バーチャル・スクーリング掲示板からの紹介

岩田 「三日連続の談話室というのは、始めてのケースだね。」

桃井 「東西占星術研究所のホームページは、掲示板も日記もありませんから、談話室くらいはこまめに更新しないと忘れられてしまいますよ。」 

岩田 「そうだね。明日は4日連続に挑戦しよう。」

桃井 「はい。それでは昨日お約束した、通信講座のバーチャル・スクーリング掲示板から、研究生と岩田先生のQ&Aの続きを紹介します。」


◆バーチャル・スクーリングの掲示板から◆
 メールによる質問に答えた文章の中で、研究生のみなさんに宿題を提示していますが、回答が送られてきたのでここに、コメントを付けて紹介します。

Q:凶ハウスである3・6・11室の6室だけが、ドシュタナ・ハウスに入っているのは何故でしょうか?
A:6室はケンドラハウスの7室からの12室目で保護を失い、かつ、8室からの11室目で悲惨さを獲得するから。同じケンドラハウスからの12室目である3室は保護は失うが、5室目から11室目にあたり、功徳を得るからドシュタナには属さない。11室は12室からの12室目で、損失を損失するので結果的に悲惨なことにはならないのでドシュタナには属さない。

Q:中立の2・8・12室で、ドシュタナ・ハウスに属さない2室についての考察もしてみてください。
A:2室は3室からの12室目で凶意を失うから。

コメント(岩田一男)
 ハウスの展開という概念を、よく研究していることが感じられる回答で、十分合格点を与えられる内容です。インド占星術は一つの法則にも、多面的な角度からの根拠の説明をすることが出来るのが特徴です。
 ここに紹介した回答以外にも、ハウスの展開という概念を使っても別の回答を書くことも可能ですが、ここではハウスの表示体という法則から、回答を導き出した例を以下に述べます。参考にしてください。

 12ハウスには、それぞれのハウスに表示体となる惑星が規定されています。そして3室の表示体となる惑星は火星、6室の表示体は火星と土星、11室の表示体は木星です。したがって惨めさという象意の土星を、表示体に持つハウスは6室だけです。
 さらに残りのドシュタナ・ハウスである、8室と12室の表示体となる惑星も、やはり惨めさという象意を持つ土星です。つまりドシュタナ・ハウスとは、惨めさの象意を持つ土星を、表示体の惑星として持つハウスと考えることが出来ます。
 6・8・12室のドシュタナ(悲惨な)・ハウス以外に、土星を表示体に含むハウスは10室だけですが、10室の表示体となる惑星は、太陽、水星、木星、土星の四つです。10室は守護のハウスであるケンドラ・ハウスの中でも最強で、しかも土星は表示体となる四つの惑星の一つに過ぎないので、ドシュタナ・ハウスにならないのでしょう。




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