2003/04/17 (木)

グルと弟子の関係を見る技法

岩田 「桃井君、スピリチュアルな相性判断の技法に、グルと弟子の相性を見る方法を見つけたので、少し検証してみよう。

 弟子がグルの救済活動を継いで、その救済を成功させることが出来るかどうかは、グルの10室と弟子の11室を見るんだ。つまりグルの11室の星座に、弟子のラグナが位置していると、グルの使命を表す10室を成功させる役割を果すとリーディングすることが出来る。」

桃井 「11室は10室の事業の成功を表すハウスですけど、それが弟子のホロスコープにまで使えるというのは面白いですね。」

岩田 「それじゃあ、ラーマクリシュナとヴィヴェーカーナンダの関係を見てみよう。ラーマクリシュナは、アセンダント・月・太陽が一つの星座に集まっているから、この検証にはとても良い事例になる。」

桃井 「ヴィヴェーカーナンダは、ラーマクリシュナ・ミッションを設立してラーマクリシュナを全世界に紹介した人ですから、この検証にはぴったりですね。」

岩田 「ほら、ヴィヴェーカーナンダのアセンダントと太陽が射手座に位置しているだろう。射手座はスピリュアルな木星の支配する活動的な星座だから、ヴィヴェーカーナンダの精力的な救済活動をよく表しているね。」

桃井 「本当ですね。でも心を表す月がラーマクリシュナの8室になる乙女座に位置していますよ。」

岩田 「ラーマクリシュナと出会う前のヴィヴェーカーナンダは、ラーム・モーハンのブラーフマ協会に所属していた西洋的教養と思考を身につけていた青年だった。そのためラーマクリシュナと出会ったときから、ラーマクリシュナを敬愛していたけど、その理性的立場を捨てて盲信することがなく、最もラーマクリシュナに言い逆らった弟子とも言えるんだ。

 このヴィヴェーカーナンダのグルを絶対視しない心の働きは、ラーマクリシュナがなくなる直前にも見られるから、行動を表すアセンダントと魂を表す太陽が11室に在住し、心を表す月が9室を失う8室に在住しているというのは、逆にこの技法が十分使えるものであることを示していると思うんだ。

 乙女座は理性的で批判心の強い星座だから、アセンダントと太陽のある射手座と並んで、これも二人の関係を良く表しているといえるね。」

桃井 「これはとっても面白い技法ですね。相性占いもインド占星術になると、とってもスピリチュアルな世界になるんですね。」

岩田 「この技法についてはもう少し検証を続けて、そのうち研究日誌にまとめてみようか? 救済のヨーガのシリーズもまだヴィヴェーカーナンダを取り上げていないしね。」

桃井 「はい、よろしくお願いします。」








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