2003/08/20 (水)

プラシュナ談義

岩田「桃井君、プラシュナって知ってる?」

桃井「言葉だけなら・・。西洋占星術のホラリーと同じで、質問を受けた時間の天体配置で、占う占星術ですよね。」

岩田 「そうだね、プラシュナという占星術がなぜ成立するのかについて、しっかり考察しておくと、占星術が成立する根本的なメカニズムについての洞察が深くなる。」

桃井 「でも東西占星術研究所では、プラシュナの技法をほとんど使っていないんじゃないんですか?」

岩田 「それはプラシュナが、あまりに便利過ぎるから禁じ手にしておかないと、チャートを正確に深く読んでいく技術が身につかなくなるので、出来るだけ使わないようにアドバイスしているからだと思う。」

桃井 「それは、どういうことですか?」

岩田 「桃井君もプラシュナをやってみれば納得すると思うけど、当たるという点ではプラシュナは人を妙に興奮させるような所があるんだね。その点でプラシュナという技法は、タロットやトランプ占いに近いものを持っている。これはプラシュナには、タロット系の占いと同じ原理が入り込んでいるのだから、当然と言えば当然だ。

 そしてネイタル・チャートを読む占星術と、ホラリーやタロット系の占いに必要な能力は、重なる部分もあるけど相反する部分もあるんだ。

 東西は占星術研究所だから、ネイタル・チャートを深く読み込んでいく能力を、最高感度に維持する必要があるので、プラシュナを禁じ手にしているけど、占星術を気軽に楽しむには、プラシュナは大変楽しい技法といえる。」

桃井 「確かに、タロット系の占いをやっている人のチャートは、ネイタル・チャートを読んでいく占星術をやっている人のチャートとずいぶん違った印象があります。」

岩田 「そうだね。両者の特徴は出生図の水星に一番良く現れるけど、パワーの集まる星座やハウスにも特徴がある。
 まあ、街角のインド占星術師としてプロ・デビューするなら、プラシュナは必須の占星術技法だね。だから、そういう目的でインド占星術を学ぶ人には、東西占星術研究所でもプラシュナに関する指導をするだろし、入門的な内容は公開講座でも取り上げようと思ってはいる。」

桃井 「確かに、ノート・パソコンでチャートは作れても、自分の正確な出生時間や出生市町村を、その場の記憶で言える人は多くないでしょうから、プラシュナの技法は必須になりますね。」

岩田 「ところで、『プラシュナ効果』という面白い現象があるので、次の機会にでも話してあげよう。『プラシュナ効果』は、出生データ入力や出生時刻修正でのセキュリティ・ホールの役割をする場合もあるので、桃井君も知っておく必要があるからね。」

桃井 「はい、よろしくお願いします。」




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