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有名人検証 慈愛の母 アマチ

●最近の話題の人物は?

岩田「茶羅加さん、雑記ってなくなっちゃたの?」

茶羅加「いえ、なくなったわけじゃないんですが・・・(_ _。)。研究日誌との違いがだんだん曖昧になってきてたので、いっそのこと統一しちゃおうかなと・・・、思いつつなんだかんだで・・・ (^^ゞ」

岩田「ふーん、そうか (ーー;)・・・。 そろそろ、リーディングの記事も載せないといけないと思ってね。それで雑記に載っていたセナのリーディングについて、追加の解説でもしようかなと思ったんだけど。」

茶羅加「それはいいですねぇー。じゃあ、雑記の部分をちょっと研究日誌用にアレンジ&UPして、セナPart2で続きをやりますか?」

岩田「そうだね。セナに関してはその線でいこうか。でもセナの解説は、結局死期と死因についての詳細な解説になっていくから、久しぶりのリーディング記事としてはちょっと暗いかな。」

茶羅加「うーん・・・、そうですよね。」

岩田「じゃあ、最初はもっと、今話題の人物についてのリーディングをした方がよいのかなあ。」

茶羅加「旬の人ですか・・・。そうですねぇ、スポーツ界ならイチロー、シューマッハ、タイガーウッズ、政界なら、小泉首相、鈴木宗男議員、宗教界ならアマチ(註1)とか・・・。」

岩田「日本の有名人は出生時間が公開されてないからパスだね。アマチなら友人にファンがいるから名前は知ってる、今話題なの?」

茶羅加「この間、たしか5月の暮れ(註2)に、来日してましたよ。」

岩田「ほー、それならいいねぇ。以前から、ラーマクリシュナ・パラマハンサやスワミ・ヴィヴェーカーナンダのような聖者のリーディングもいずれやりたいと思ってたから、布石になるかな。」

茶羅加「じゃあ、今回はアマチでいきましょうか。(^o^)ちょっとチャートを用意しますので・・・・」

●マーター・アムリターナンダマイー アマチ

    木星
  アマチ
ラーシ
ケートゥ
ラーフ 金星
火星
    ASC
土星
太陽
水星

茶羅加「はい、これがアマチの出生図になります。」

岩田「その人の精神性・宗教性を見る場合は、ラーシ・チャート(出生図)・ナヴァーンシャ・チャート(9分割図)・ヴィムシャーンシャ・チャート(20分割図)は必須だけど、それにジャイミニ方式(註3)による検討も出来たらいいね。
 じゃあ最初は、最も基本的な惑星の強さから見ていこうか。

これはパッと見てなかなか良いチャートだけど、ものすごく強力とまではいかないね。惑星の度数とシャドバラ(註4)を見ると、高揚の度数内にある土星が目立つけど、これは強いという惑星がないね。
 月も水星も高揚の星座に在住して、いい位置だけど、高揚の度数からは超えているし、土星も含めてシャドバラの数値は1.3以下だから、それほど高くはないね。」

シャドバラ
太陽 1.0
1.1
火星 1.3
水星 1.2
木星 1.2
金星 1.1
土星 1.2

茶羅加「でも土星が高揚の星座で、アセンダントから数えてケンドラに位置しているから、シャシャ・ヨーガ(註5)が形成されていますよ。」

岩田「この土星は、月や太陽とコンビネーションを形成していないから、アマチのシャシャ・ヨーガは人生のすべての時期に強い力を発揮することになるね。
 マハー・パンチャ・プルシャ(註6)は、『5つの大いなる精神』と訳せるから、偉大な精神性を持つ人なんだろうね。」

茶羅加「うーん・・・・・、でもそれだけでは、いまひとつピンとこないんですよ。土星は一つのハウスに約2年半いますから、その高揚の星座にいる間に生まれる子供は、結構シャシャ・ヨーガになる確率が高いと思うんですよ。」

岩田「このシャシャ・ヨーガだけから、アマチの高い霊性や精神性を読み取るのは、確かに難しいよね。これだけでは、聖者のチャートとは言えないので、あとはどんな特徴があるかだけど。
 ふーむ・・・・、
 おっ、これは結構すごい。ラーシ、ナヴァーンシャ、ヴィムシャーンシャと、3つのチャートでここまで特徴が一致しているのはたいしたものだ。じゃあラーシ、ナヴァーンシャ、ヴィムシャーンシャの順番に、月とアセンダントから見た惑星の状態を解説しようか。一気にやるからちゃんとついてきてね。」

茶羅加「はい。」

岩田「ラーシ・チャートで最初に目につく特徴は、土星はアセンダントから見ると4・5室支配、月から見ると9・10室支配という、ダブルのラージャ・ヨーガ・カラカで、しかも高揚の星座に入っている。ケンドラ・ハウスとトリコーナ・ハウスを支配する惑星は、ラージャ・ヨーガ・カラカと呼ばれ、強力な機能的吉星として機能するよね。だから本来は生来的凶星の土星が、ここでは強力な機能的吉星として働くわけだ。
 しかも土星が最高の力を発する天秤座で高揚の度数内に在住して、アセンダントと月から見ても、両方ともラージャ・ヨーガ・カラカとして機能しているのだからとても強力だね。
 この土星はアセンダントから1室に在住して、10室のケートゥにアスペクトを投げかけている。アセンダントから見て9・12室支配、月から見て2・5室支配で、どちらからもトリコーナ・ハウスを支配する水星は、アセンダントから見て12室、月から見て5室に在住している。水星は高揚の乙女座在住だから、この水星は力を発揮するよね。」

茶羅加「つまり、この土星はシャシャ・ヨーガの中でももっとも強力な状態っていうことですね。うーん、なんかだんだんすごく感じてきた(・・;)」

●ナヴァーンシャ・チャート

ラーフ 太陽 ASC  
アマチ
ナヴァーンシャ
金星
  火星
水星
  土星 木星 ケートゥ

岩田「ラーシ・チャートで表現さない、惑星の微細な秘密を見るのに使うナヴァムシャ・チャートで、2・5室の支配星の水星は4室から10室にアスペクトしていて、9・10室を支配するラージャ・ヨーガ・カラカの土星は7室に在住して、1室と自分の支配する山羊座の9室、5室を支配する水星が在住している4室にアスペクトしているね。土星はラーシでダブルのラージャ・ヨーガ・カラカだから結局、トリプルのヨーガ・カラカになるわけだ。」

茶羅加「アセンダントの支配星の金星も3室から9室にアスペクトしていますよ。」

岩田「月から見ても5室を支配する水星は、7室で10室支配の火星と同室して、月と対向の相互アスペクトしている。9室に在住する木星は、1室の月と5室にアスペクトを投げかけ、アセンダントから4室、月から7室とダブルでケンドラ・ハウスを支配する太陽は、高揚の牡羊座から木星と対向の相互アスペクトしている。
 ナヴァーンシャ・チャートでも、ラーシ・チャートで見られた、ケンドラ・ハウスとトリコーナ・ハウスの絡みが繰り返されているね。これは、ラーシ・チャートの特徴を深いレベルでも確定することになる。」

茶羅加「うーん。こうしてみると、結構トリコーナが強力ですね。」

岩田「そうでしょう。じゃあ次はヴィムシャムシャ(註7)をみてみよう。」

●ヴィムシャーンシャ・チャート

ケートゥ
太陽
    土星
金星
  アマチ
ヴィムシャーンシャ
ASC
   
水星     ラーフ
火星
木星

岩田「その人の精神性・宗教性を表すヴィムシャーンシャ・チャートでは、すべての惑星がミュータブル(註8)に在住しているのが 目立つね。
 おそらくアマチは、強烈なカリスマというより、柔軟な宗教的スタンスで、多くの人に門が開かれているタイプだね。
 この惑星配置は、月から見てすべての惑星がケンドラ・ハウスに位置してることになるので、全惑星が強烈にサポートというか、テンションをかけ合う配置になる。あと全ての惑星がジャイミニ・アスペクトを形成するという特殊な惑星配置にもなっているから、ジャイミニのラージャ・ヨーガも出来まくりになるね。
 それから月から数えて、月は5室を支配し、1・10室支配の木星と相互アスペクトして、ガージャ・ケーサリィ・ヨーガを形成しているし、木星と同室のラーフと対向のケートゥは 水星・木星の支配する星座で、最も好ましい木星の影響を受けているから強く吉星化しているね。月から見て9室支配の火星は、アセンダントから見て9室支配の木星と同室で、それがアセンダントから9室、月から1室にアスペクトしている。
 アセンダントから見ると、火星は5・10室を支配するラージャ・ヨーガ・カラカだから、ここでも最強のケンドラ・ハウスである10室と1・5・9室というトリコーナ・ハウス の絡みが繰り返されているね。さらに自室の双子座にアスペクトしている水星は、月から十室に在住して9室支配の火星からアスペクトを受けていて、アセンダントから9室の支配星の木星は、自分の支配する九室魚座にアスペ クトを返しているという念の入れ方だ。
トリコーナ・ハウスとケンドラ・ハウス、特に10室がここまで徹底的に絡んでいるというのは、並大抵のことじゃないね。こういうチャートは現存の有名人のリーディングでは、たぶん初めてかなあ。」

茶羅加「そうですね。そこら辺のちょっと精神性が高い程度の人では、ここまで強力なチャートはありませんでした。」

岩田「10室は一般的には職業を意味するけど、真理の伝道のような特別な使命というスピリチュアルな意味もあるんだ。それにトリコーナ・ハウスは、幸運のハウスを意味するだけでなく、スピリチュアルな意味としては、ダルマ・ハウス・・・、つまり高い宗教性や道徳性を表すハウスだから、アマチという人が、深遠な学識を有し、前生から培った大いなる功徳と宗教的実践があり、高い宗教性と自己犠牲的な献身の志を持ち、多くの有力な協力者に支えられて使命を達成するだろうというリーディングになるね。」

茶羅加「今やインド政府公認のお墨付きですから(^.^)」

岩田 「そうか、茶羅加さんはアマチに詳しいね。」

岩田「しかしアマチのチャートは、霊性や解脱に関連したモクシャ・ハウスの4・8・12室が薄く、徹底的にダルマ・ハウスの宗教家であるのが特徴だね。それと10室の自己犠牲的救済活動の使命か・・・。
 このタイプは人々を修行に導き、解脱への霊的ステージを進めさせるタイプではなく、功徳と慈愛と内省的思索に導くタイプかなあ。
 あとアマチの2室は、インパクトが薄いというがもうひとつの特徴だね。だからアマチはヴィヴェーカーナンダのように、圧倒的な雄弁や著作によって法則を説き広めるタイプではないね。でもアマチは聖母というイメージが強いんだろうけど、とても理知的・理論的な面がある人だという印象をチャートを見ていると受けるね。それを公の場で出しているのどうかは、知らないけど。

 アマチのチャートは、シャドバラや高揚・ムーラトリコーナ・定座といった要素が際立っていないだけに、ハウス支配による惑星の機能的吉凶を検討するには、とてもよい例題になる。でも、かなりのリーディングの数をこなしていないと、これだけのラグナと分割図を使うのはけっこう負担だろうし、特に南インド方式のチャートを使わないと、こういうマルチ・ラグナのリーディングは負担が大きくなるね。

 でもこのレベルなら東西のページに来る人は何とか付いてくるんじゃないかな。ねっ、茶羅加さん。」

茶羅加「うーん、インド占星術マニアも多いですけど、そのレベルでもちょっと大変かも。それに普通の占いファンの人も結構来てるみたいですから、そのような人には何がなんだかちんぷんかんぷんでしょうね。」

岩田「そうか・・・・。じぁあ、あとマハーダシャーのサイクルの分析、それにジャイミニ方式による検討などが残っているけど、オーバーヒートする前に今日はこの辺にしておこうか。それに現在活動中の有名人の、ホームページ上での公開リーディングは、控えめにして余韻を残す方が良いだろうしね。」

茶羅加「はい。では、また次回もよろしくお願いします。」

 

(註1) 「アマチ」 1953/9/27生- 詳細はこちら。 日本マーター・アムリターナンダマイ・センター
(註2) 2002/5/25〜5-28の期間、来日。
(註3) 「ジャイミニ方式」 聖者ジャイミニ(Jaimini)が残した占星術体系。
(註4) 「シャド・バラ」 6つのパラメータで惑星の力を表す一つの技法。
(註5) 「シャシャ・ヨーガ」 土星が高揚、あるいは定座(ムーラトリコーナを含む)の星座に位置する強い状態で、アセンダントから見てケンドラに在住する場合に成立します。この条件では生来的凶星の土星が、吉星化し強い影響力を持つことになります。大衆を意味する土星が吉星として働く場合、リーダーシップの能力を意味します。
 このヨーガの古典的意味はASTRO9の「インド占星術1001ヨーガ第55号」などを参考してください。
(註6) 「マハー・パンチャ・プルシャ」 土星から火星までの5つの惑星(太陽、月、ラーフ、ケートゥはのぞく)それぞれが、強さを持つ星座に在住し、アセンダントからケンドラに位置すると、5つのタイプのマハープルシャ(偉大な人格)が作られる。そのような5つのパワフルな惑星配置。
(註7) 「ヴィムシャーンシャ」 精神的追求と懺悔を表すといわれている分割図で20分割図と訳されている。各星座を20等分して、惑星を十二星座に再配置する技法。
(註8) 「ミュータブル」 12星座を三つに分類するクオリティの一つ。柔軟・変通・両方と様々な日本語訳がある。双子座、乙女座、射手座、魚座のこと。

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