HOME / 談話室

談 話 室

2005/03/05 (土)

超入門?最新西洋占星術(その3) −45°&90°ダイヤル・チャート−

桃井 「90°ダイヤル・チャートでは4個のコンタクト・ポイント、45°ダイヤル・チャートでは、8個のコンタクト・ポイントを採用するというのを、前回のハーフサムに関する説明でお聞きしましたけど、ダイヤル・チャートというのがよくわかりません。」

岩田 「90°ダイヤル・チャートでは、360°のホロスコープを90°に切り分けて4等分し、その4枚全部をピッタリと重ね合わせたものだと考えればいいんだ。」

桃井 「そうだと90°ダイヤル・チャートは、円形では無くって、90°角の扇型ホロスコープになってしまうと思うんですけど?」

岩田 「そのとおり。
 だからその1/4円の扇型ホロスコープの両端を、ちょうど扇子を開くようにグーッと広げていって、両端同士をくっつけて、円形にしてしまったのが、90°ダイヤル・チャートということになる。

 最初の1/4円の扇型ホロスコープは、目盛りのフルスケールが0°から90°になっているよね。そして、そのフルスケール90°を、そのまま引き伸ばして円形ホロスコープ風にしたのが、90°ダイヤル・チャートなんだ。

 だから、円形ホロスコープとして描かれている90°ダイヤル・チャートの度数表示をよく見ると、360°であるはずの円形ホロスコープにもかかわらず、0から90°までの度数目盛りが書き込まれている。」

桃井 「どうして90°ダイヤル・チャートは、1周が90°の円形ホロスコープに描き直すんですか?」

岩田 「これは実際に自分で90°ダイヤル・チャートを作ってみないと、実感としてなかなか理解出来にくいと思うけど、この1周90°の円形ホロスコープの二つの天体を軸線で結んで、その軸線の中間点と直行する直線を引くと、その直線と交差するホロスコープの外周は、90°ダイヤル・チャートの4個のコンタクト・ポイントを意味することになる。

 そして45°ダイヤル・チャートでは、1周45°の円形ホロスコープの二つの天体を軸線で結んで、その軸線の中間点と直行する直線を引くと、その直線と交差するホロスコープの外周は、45°ダイヤル・チャートの8個のコンタクト・ポイントを意味することになるんだ。」

桃井 「うーん、頭の中のイメージが、そこまで追い付きません。」

岩田 「うん、それはもう実際に作図して、体で納得するしかないね。

 ここでは、360°の一般的ホロスコープで、直接コンタクト・ポイントを求める作図法で、各ダイヤル・チャートの作図をすると、そのコンタクト・ポイント全てが求められるという便利性があるから、扇形のダイヤル・チャートを円形のダイヤル・チャートに変形するんだということを受け入れて次に進むことにしよう。」

桃井 「はい、これから実際に作図してみます。そうすると次回は、3重円の話のお話ですね。」

岩田 「うん、3重円は、わりと簡単な話で終わると思うよ。」


(この会話は、次回の談話室に続いていきます。)

2005/02/24 (木)

超入門!最新西洋占星術(その2)−ハーフサム、ミッドポイント−

桃井 「最初にお聞きしますが、ハーフサムというのは、コスモバイオロジーのことなんでしょうか。それとも何か違うんですか?」

岩田 「じゃあ、最初にハーフサムに関する歴史を、簡単に説明しておこう。

 ドイツのウィッテによって始められたウラニアン占星術では、太陽と月、火星と木星のように、2個の天体位置から中間となる点を、ミッドポイントと呼んでいる。

 そしてウィッテの弟子だったエバーティンはウラニアン占星術と決別して、コスモバイオロジーと呼ばれる独自の学派を立ち上げ、ウラニアン占星術がミッドポイントと呼んでいる中間点を、ハーフサムという用語に変更したんだ。

 だから、チャラカさんが使っているのは、ハーフサムという占星技法だとも言えるし、コスモバイオロジーという占星術だと言うことも出来る。」

桃井 「ミッド・ポイントには、アセンダントやラーフのような天体でない天文学的特異点は、使用することが出来ないんですか?」

岩田 「ウラニアン占星術では、伝統的な7惑星にプラスして、天王星・海王星・冥王星の3惑星、アセンダント、MC、春分点、ラーフとケートゥ、さらには8個の架空天体まで、占星術的な感受点として採用している。

 それに対してエバーティンは、ウラニアン占星術からコスモバイオロジーを独立させた時に、8個の架空天体、ケートゥ、春分点を不採用にしたんだ。したがってエバーティンは、10個の天体と3個の天文学的な特異点を、占星術的な感受点として採用している。

 東西占星術研究所では、エバーティンの採用した感受点にプラスして、キロン、小惑星などの天体や、ケートゥ、リリスなどの天文学的特異点も、占星術的感受点として採用しているから、ハーフサムの研究には、それらの感受点も使うことになる。」

桃井 「それから、二つの天体の中間点というのがミッド・ポイントだとすると、二つの天体の狭い側に一つのミッド・ポイントが出来ますよね。

 それから、それから180°反対の広い側にも出来ますけど、それはどちらもミッド・ポイントということになるんですか?」

岩田 「天空360°の中にある2天体には、近距離側と遠距離側という2個の中間点があるけど、中間点という定義からすれば平等だから、どちらもミッド・ポイントになる。

 この180°対向に位置する二つのミッド・ポイントを、直接コンタクト・ポイントと呼び、この二つのミッド・ポイントから、さらに90°に位置する2個の中間点も、間接コンタクト・ポイントとして採用する方式が、90°ダイヤル・チャートになる。

 したがって、この90°ダイヤル・チャートの直接&間接コンタクト・ポイントは合計4個になるけど、さらにこの4個のコンタクト・ポイントから45°に位置する4個の中間点もコンタクト・ポイントとして採用したのが、45°ダイヤル・チャートになるんだ。」

桃井 「そうするとチャラカさんが談話室で使っている、45°ダイヤル・チャートのコンタクト・ポイントは、4個×2ですから、合計8個になりますね。このコンタクト・ポイントはミッド・ポイントと同じと考えていいんですか?」

岩田 「2天体の中間点である直接コンタクト・ポイントの2個と、90°ダイヤル・チャートの4個のコンタクト・ポイントは、ウラニアン占星術でも使うから、ミッド・ポイントと言っていいけど、45°ダイヤル・チャートのコンタクト・ポイント8個が、エバーティンの推奨する方式だから、こちらはハーフサムと呼んだほうがしっくり来るね。」

桃井 「45°ダイヤル・チャートの方式では、一組の天体に8個のハーフサムがあるとしたら、すべての天体の組み合わせが作るコンタクト・ポイントは、膨大な数になりませんか?」

岩田 「桃井君の指摘はなかなか鋭いね。確かにエバーティンの45°ダイヤル・チャートでは、『78組の天体×8個のコンタクト・ポイント=624個のコンタクト・ポイント』が出来る。

 だから、ハーフサムのオーブを広くとると、ハーフサムにコンタクトする天体がいくらでも出て来て、リーディングの収拾がつかなくなるんだ。」

桃井 「ここで言うオーブというのは、一組の天体のハーフサムと別のある天体が一致した、つまりコンジャンクションを形成した、と認める度数のことですね。」

岩田 「そう、45°ダイヤル・チャートでは、ハーフサムの度数に天体がコンタクトしたと認定する度数を、ハーフサムの度数から両側各1°をオーブとする場合が多い。これは、オーブをハーフサムの度数をはさんでの2°幅とすることになる。

 狭いオーブを好む占星術家は、両側0.5°のオーブ、つまりハーフサムの度数をはさんでの1°幅を、オーブとする場合もあるけどね。」

桃井 「それくらいオーブが狭いと、いくらコンタクト・ポイントが多くても、ハーフサムにコンタクトする天体はかなり減りますね。」

(この会話は、次回の談話室に続いていきます。)

2005/02/22 (火)

超入門?最新西洋占星術(その1)

桃井 「岩田先生、チャラカさんの談話室投稿が続きますね。コスモバイオロジーのリーディングも面白そうなんだけど、インド占星術と違って正式に学んだことがないから、そーなのかなーという感じが残ります。」

岩田 「桃井君は、最初からインド占星術で占星術の世界に入っているから、西洋占星術の基本的な技法は知ってても、ハーフサムやハーモニクスのような新しい技法は学ぶ機会があまりないかな。」

桃井 「東西占星術研究所のHPには、インド占星術の簡易レファレンスはあっても、西洋占星術の簡易レファレンスはありませんから、東西占星術研究所のHPに来られる方にも、チャラカさんの記事についていけない人がいると思います。」

岩田 「東西占星術研究所で取り扱う西洋占星術技法は、ハーモニクスやハーフサム、それから1日1年法などの各種進行法ということになる。そういった技法は西洋星占いの入門書で取り上げる技法では無いから、そういう人も多いだろうね。

 そのうち西洋占星術の簡易レファレンスを作ることになるだろうけど、とりあえずは談話室の記事を読むための、ハーフサムに関する入門的な話を談話室で始めようか。」

桃井 「はい、お願いします。」

岩田「談話室の記事でリーディングに使っている、45°ダイヤル三重円チャートの占星技法について解説をするとなると、話の流れとしては、

その1 ハーフサム(ハーフサム、ミッドポイント)
その2 ダイヤル・チャート(90°ダイヤル・チャート、45°ダイヤル・チャート)
その3 多重円(2重円、3重円)
その4 各種進行法(1日1年法、ソーラー・アーク・ディレクション)

という感じになると思うよ。」

桃井 「次回からの、具体的な解説を楽しみにしています。」

(この会話は、次回の談話室に続いていきます。)

a-News 2.32



談話室過去ログへ

 


メニュー
アイコン HOME
アイコン ご案内
アイコン お知らせ
アイコン 談話室(過去ログ)
アイコン 東西占星術ノート
インド占星術アイコン 簡易レファレンス
アイコン 検証 占星術
アイコン 研究日誌
西洋占星術 アイコン 検証 占星術
特別寄稿アイコン インド思想
アイコン 運命学
アイコン 開運術
鑑定案内 アイコン 鑑定案内
講座案内 アイコン インド占星術通信講座
アイコン インド占星術公開講座
アイコン インド占星術個人指導
アイコン インド占星術テキスト
アイコン 受講生の広場
etc. アイコン リンク
アイコン おすすめ書籍
アイコン 誕生日データベース
アイコン サイデリアル・エフェメリス
アイコン サイデリアル星座移動表
アイコン 緯度経度検索サービス
アイコン ホロスコープ・プレゼント


>>談話室過去ログ<<

  2005/03  
  1234
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031