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談 話 室

2003.02.17

ハウス展開の技法

岩田 「昨日紹介したQ&Aでは、通信講座の受講生がなかなか高度なハウス展開を使っていたね。」

桃井 「通信講座では、羽田先生のハウス展開に関する秘儀が詳細に公開されていますからね。」

岩田 「そうだね。通信講座の元原稿の中にあの内容を発見した時は、これはすごいと興奮したんだ。」

桃井 「先生がコメントの中で、研究生のハウス展開以外にもドシュタナ・ハウスを説明するハウス展開の方法があると言ってますけど、それはどんなやり方なんですか?」

岩田 「それはハウス展開でも最も高度な技法に属するから、簡単には説明できない内容だね。
 この内容については、通信講座の終了課題を提出して合格した卒業生に、プレゼントする予定のレファレンスに入れてあげようと思ってるんだ。」

桃井 「それは通信講座を終了する励みになりますね。」

岩田 「真面目に課題を提出した受講生には、その努力を報いてあげたいからね。
 でもこの記事を読んでいる読者にも、明日の談話室で、もうすこしわかりやすいハウス展開の例をプレゼントしようか。この内容は桃井君もまだ聞いていないと思うんだ。」

桃井 「はい、よろしくお願いします。」


2003/02/16 (日)

続バーチャル・スクーリング掲示板からの紹介

岩田 「三日連続の談話室というのは、始めてのケースだね。」

桃井 「東西占星術研究所のホームページは、掲示板も日記もありませんから、談話室くらいはこまめに更新しないと忘れられてしまいますよ。」 

岩田 「そうだね。明日は4日連続に挑戦しよう。」

桃井 「はい。それでは昨日お約束した、通信講座のバーチャル・スクーリング掲示板から、研究生と岩田先生のQ&Aの続きを紹介します。」


◆バーチャル・スクーリングの掲示板から◆
 メールによる質問に答えた文章の中で、研究生のみなさんに宿題を提示していますが、回答が送られてきたのでここに、コメントを付けて紹介します。

Q:凶ハウスである3・6・11室の6室だけが、ドシュタナ・ハウスに入っているのは何故でしょうか?
A:6室はケンドラハウスの7室からの12室目で保護を失い、かつ、8室からの11室目で悲惨さを獲得するから。同じケンドラハウスからの12室目である3室は保護は失うが、5室目から11室目にあたり、功徳を得るからドシュタナには属さない。11室は12室からの12室目で、損失を損失するので結果的に悲惨なことにはならないのでドシュタナには属さない。

Q:中立の2・8・12室で、ドシュタナ・ハウスに属さない2室についての考察もしてみてください。
A:2室は3室からの12室目で凶意を失うから。

コメント(岩田一男)
 ハウスの展開という概念を、よく研究していることが感じられる回答で、十分合格点を与えられる内容です。インド占星術は一つの法則にも、多面的な角度からの根拠の説明をすることが出来るのが特徴です。
 ここに紹介した回答以外にも、ハウスの展開という概念を使っても別の回答を書くことも可能ですが、ここではハウスの表示体という法則から、回答を導き出した例を以下に述べます。参考にしてください。

 12ハウスには、それぞれのハウスに表示体となる惑星が規定されています。そして3室の表示体となる惑星は火星、6室の表示体は火星と土星、11室の表示体は木星です。したがって惨めさという象意の土星を、表示体に持つハウスは6室だけです。
 さらに残りのドシュタナ・ハウスである、8室と12室の表示体となる惑星も、やはり惨めさという象意を持つ土星です。つまりドシュタナ・ハウスとは、惨めさの象意を持つ土星を、表示体の惑星として持つハウスと考えることが出来ます。
 6・8・12室のドシュタナ(悲惨な)・ハウス以外に、土星を表示体に含むハウスは10室だけですが、10室の表示体となる惑星は、太陽、水星、木星、土星の四つです。10室は守護のハウスであるケンドラ・ハウスの中でも最強で、しかも土星は表示体となる四つの惑星の一つに過ぎないので、ドシュタナ・ハウスにならないのでしょう。

2003.02.15

バーチャル・スクーリングからの紹介

岩田 「昨日の談話室で、バーチャル・スクーリングで連載している占星術講話の第一回を紹介するといったけど、話の切れが悪いので研究生とのQ&Aから、一つ紹介しようとおもうんだ。桃井君、選んでくれる。」

桃井 「じぁあ、このハウスの吉凶分類に関する質問にします。このQ&Aで出された、宿題に対する受講生の提出と先生のコメントも、とても面白かったです。」

岩田 「法則の基本を曖昧にしないで理解しようとするセンスのよさを感じさせる質問だね。」

Q1.
「6・8・12室の支配星は機能的凶星」であるかと思えば、一方で「2・8・12室は中立」とあります。8・12室は機能的凶星だけど中立?というのは、どう解釈すればよいのでしょうか?

A1.
 「2・8・12室は中立」という意味は、3・6・11室の凶ハウスでなく、1・4・5・7・9・10室のトリコーナ・ケンドラのハウスでもないという意味で、中立のハウスです。
 3・6・11室は凶ハウスですが、この凶ハウスの特徴は二つのハウスを支配する惑星の吉凶の状態を、大きく凶側に増幅することです。3室や11室を支配する惑星が、同時に中立&ドシュタナ・ハウスである8室を支配すると、より凶暴な機能的凶星になるというのは、この法則の重要な応用例です。
 8・12室は中立ハウスで吉凶が変動しやすく、1・9室のトリコーナを失う(12番目の)ハウスの凶意がダイレクトに出てしまうハウスであるため、悲惨なドシュタナ・ハウスなのです。つまり中立のハウスであるがゆえに凶ハウスであるという、基本的な法則の結合から導き出されるエレガントな応用法則です。
 そしてトリコーナの5室を失う4室が、ドシュタナ・ハウスに属さないのは、4室がヴィシュヌ・スターナであるケンドラ・ハウスに属しているからです。
 それでは凶ハウスである3・6・11室の6室だけが、ドシュタナ・ハウスに入っているのは何故でしょうか? また中立の2・8・12室で、ドシュタナ・ハウスに属さない2室についての考察もしてみてください。これはインド占星術の理解を深めるための、とてもよい宿題です。

桃井 「提出された宿題と、先生のコメントも載せませんか?」

岩田 「そうだね、次の談話室に載せようか。スクーリングの雰囲気が、東西の読者にも紹介できるしね。」

桃井 「はい。」

a-News 2.32



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